内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【4月11日の香港市場】

2018.04.11 17:57

 主要指数は小幅に4日続伸。ハンセン指数は前日比0.54%高の3万897.71ポイント、中国企業指数(旧H株指数)が0.005%高の1万2324.68ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約4%減少し、概算で1329億7800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が5億8100万元、深セン経由が18億6000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)

 米中両国の要人発言を経て貿易摩擦拡大への警戒感が和らぎ、前日の米国株市場ではダウ平均が大幅に上昇。また、サウジアラビア政府がさらなる原油高を望んでいると伝わり、ニューヨークWTI原油先物も大幅に上昇した。外部環境の改善を追い風に、本日の香港市場は主要指数が小高くスタート。その後は金融分野の対外開放促進に向けた具体的内容を中国人民銀行(中央銀行)総裁が表明したことなども好感され、ハンセン指数は後場の始めにかけて3万1000ポイントの大台を瞬間的に回復する場面もみられた。もっとも、米中の和解や中国の対外開放をめぐり期待感先行の面は否めない状況。後場の後半は戻り売りが目立ち、ハンセン指数は続伸したが、大台回復は失敗。中国企業指数の上げ幅はわずかだった。

 大型石油株が国際原油相場の上昇を材料に好調。中国海洋石油(00883.HK)が4.15%高、中国石油天然気(00857.HK)が3.75%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2、3位に入った。中国の1-3月期の再エネ発電量が伸びたことから、大唐新能源(01798.HK)が6.97%高、中国電力清潔能源(00735.HK)が6.39%高、中国再生能源(00987.HK)が3.60%高など、関連銘柄が上昇。家電大手の海信科龍電器(00921.HK)はいち早く1-3月期決算を発表し、二桁増益を維持したことで3.40%高と続伸した。

 また、既存のストックコネクトでの投資枠拡大や「滬倫通」(上海・ロンドンストックコネクト)の導入、銀行・資産管理業での外資による出資規制の撤廃などを中国人民銀行総裁がコミットしたことで、一部の金融銘柄が上昇。中国事業拡大への期待感から、香港拠点の保険会社であるAIA(01299.HK)が4.67%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。香港株の売買増加を織り込み、香港交易所(00388.HK)が1.45%高だった。

 一方でスマホ部品大手の舜宇光学科技(02382.HK)と瑞声科技(02018.HK)は利益確定に押され、それぞれ3.35%安、2.30%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。また、大型医薬株の国薬控股(01099.HK)が政府の薬価抑制策の影響などにより1-3月期で約3割の減益となる見通しを明らかにし、16.89%安と急落。上海医薬(02607.HK)が4.92%安、華潤医薬(03320.HK)が4.50%安、広州白雲山医薬(00874.HK)が2.73%安など、ほかの医薬株も連れ安した。(中国部・畦田)
 
ツイート

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。