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【4月11日の中国本土市場】
2018.04.11 17:13
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前日比0.55％高の3208.08ポイント。B株指数は続伸し、0.33％高の326.69ポイントだった。深セン市場はいずれも続伸し、深セン成分指数が0.39％高の1万808.37ポイント、B株指数が0.37％高の1144.86ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約1％減少し、概算で4817億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は2億4800万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は8億4200万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
習近平・国家主席が対外開放の拡大を表明し、米中貿易摩擦の懸念が後退。上海市場は高く寄り付いた。朝方は前日終値付近まで上げ幅を縮める場面もあったが、その後は一本調子で上昇。節目の3200ポイントを抜き、後場寄り直後に本日の高値を付けた。後場は売りに押され、中盤で3200ポイントを割ったが、押し目買いが入った。終値は3月22日以来の3200ポイント台となった。
上海市場は全体の6割の銘柄が上昇。昨日は軒並み買われた大型株だが、本日はまちまち。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.16％高にとどまり、上昇率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。小型株は本日も軟調で、創業板指数は0.04％安だった。
上海市場の主力セクターでは、昨日に続いて時価総額の大きな銀行株が軒並み上昇。なかでも四大国有銀行株の上げ幅が大きく、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.96％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.79％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が1.26％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.01％高だった。二大石油株もそろって買われ、中国石油化工'A'（600028.SS）が1.77％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.31％高。保険株は反落し、新華人寿保険'A'（601336.SS）が1.68％安、平安保険'A'（601318.SS）が0.84％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が0.63％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.62％安だった。
そのほかでは、金関連株の上昇が目立った。西部黄金（601069.SS）が7.59％高、赤峰黄金（600988.SS）が6.49％高、山東ゴールド（600547.SS）が5.19％高。米トランプ政権のシリアへの対応をめぐり緊張感が高まり、“有事の金”を買う動きが広がったもようだ。なお、上海B株市場は全体の6割の銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の5割あまりだった。（中国部・千原）
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