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【4月10日の香港市場】

2018.04.10 17:49

 主要指数は大幅に3日続伸。ハンセン指数は前日比1.65%高の3万728.74ポイント、中国企業指数(旧H株指数)が2.07%高の1万2324.02ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2割増加し、概算で1383億4800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が2億3000万元の買い越しに転じ、深セン経由の買越額は23億6600万元に拡大した(注文ベース:買注文と売約定の差)

 米国政府高官が交渉による中国との通商問題の解決が重要と発言したことで摩擦拡大リスクが和らぎ、前日の米国株市場ではダウ平均が反発して取引を終了。一方でロシアゲート疑惑への警戒感から上げ幅は縮小した。こうした状況を受け、本日の香港株市場の主要指数は朝方に小安く推移。それでも博鰲(ボアオ)アジアフォーラムでの習近平主席のスピーチ内容が好感されると、徐々に上げ幅を広げて前場を終了。後場も好調に推移し、ハンセン指数は3万1000ポイント回復を視野に入れて大引けした。習主席が輸入拡大や輸入関税引き下げに言及したことで、米中貿易摩擦への懸念が後退した。

 引き続き業績好調の大型ハイテク株に押し目買いが目立った。スマホ部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)が6.79%高と続伸し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。同業の舜宇光学科技(02382.HK)も連騰して4.49%高だった。前日の米国株市場でのFANG銘柄(アマゾン、フェイスブックなど)の上昇を材料に、テンセント(00700.HK)が1.75%高。“通貨安戦争”リスクの後退や昨年の好業績などを材料に航空大手が切り返し、中国国際航空(00753.HK)が9.51%高、中国南方航空(01055.HK)が8.61%高、中国東方航空(00670.HK)が7.19%高。習主席が輸入自動車への関税を大幅に引き下げる方針を示したことで、正通汽車(01728.HK)が11.26%高、中国永達汽車(03669.HK)が7.94%高、広匯宝信汽車(01293.HK)が6.96%高など、輸入車も扱うディーラー大手が物色された。

 また、1-3月の好調な販売実績を材料に、不動産大手が上昇。碧桂園控股(02007.HK)は販売額が前年同期を25%上回り、5.94%高と買い進まれた。欧州系投資銀行の買い推奨を材料に、融創中国(01918.HK)も14.33%高。個別では総合保険大手の中国人民保険集団(01339.HK)が5.17%高。A株上場の目論見書を明らかにし、大規模な資本増強などが織り込まれた。

 一方で米中摩擦を懸念する売りがなくなったわけではなく、エレクトロニクス世界大手の聯想集団(00992.HK)はハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる1.21%安。習主席のスピーチを通じて外資に課せられた合弁義務の緩和・撤廃の観測が強まり、北京汽車(01958.HK)が7.12%安、広州汽車(02238.HK)が3.32%安、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が3.03%安など、外資との合弁事業を主力とする自動車大手が売りに押された。(中国部・畦田)
 
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