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【4月9日の中国本土市場】

2018.04.09 17:08

 清明節連休明けの中国本土市場は、主要指数がまちまち。上海市場は上海総合指数が4日ぶりに反発し、前営業日比0.22%高の3138.29ポイント。B株指数は小幅に3日続落し、0.06%安の325.15ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日続落し、0.29%安の1万653.37ポイント。B株指数は反落し、0.65%安の1140.02ポイントだった。両市場の売買代金は連休前日に比べ約7%減少し、概算で4368億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は24億100万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は9億8500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中貿易摩擦への警戒感を背景に、先週末のニューヨーク市場はダウ平均が大幅反落。こうしたなか、事態のエスカレート回避に向け、米中当局者が秘密裏に話し合いを進めているという情報が流れ、過度な懸念が後退。しかし、先行き不透明感が強いことから、本日の上海総合指数は方向感を欠く展開となった。前営業日の終値を挟んで始まった後、朝方の時間帯で3100ポイント割れが意識される水準まで下落したが、上げに転じて前場を終了。後場は再び売りに押され、終盤でマイナス圏に沈んだが、すぐに切り返して取引を終了した。

 上海市場は下落銘柄の方がやや多かったものの、大型株が堅調だったことで、上海総合指数は上昇した。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.49%高となり、上昇率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は上昇銘柄の方がわずかに多かったものの、大型株が精彩を欠き、深セン成分指数は本日も下落。ただ、小型株は堅調で、創業板指数は0.26%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。二大石油株はそろって上昇し、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.48%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.26%高。米中貿易摩擦が石油化学事業にポジティブに作用するという見方が、買いを後押ししたもようだ。保険株も軒並み買われた。

 今月8日に海南省で博鰲(ボアオ)アジアフォーラムが開幕。海南省の経済特区30周年を控えるなか、沈暁明・省長が2~3年以内に100本以上の国際航空路線の開通を目指すと発言。政策期待を背景に、海南省関連の銘柄が買われた。海南砿業【売付のみ】(601969.SS)、海南椰島【売付のみ】(600238.SS)がストップ高だった。

 上海B株市場は全体の7割近くの銘柄が下落したものの、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の1.67%高となった影響で、B株指数の下落率は小幅にとどまった。深センB株市場は全体の7割の銘柄が下落した。海南省の関連銘柄が買われ、大東海観光(200613.SZ)が上昇率1位の9.00%高だった。(中国部・千原)
 
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