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【4月4日の中国本土市場】
2018.04.04 17:02
主要指数は深センB株を除き、小幅に続落した。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前日比0.17％安の3131.11ポイント。B株指数は続落し、0.19％安の325.35ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続落し、0.64％安の1万684.56ポイント。B株指数はわずかに反発し、0.15％高の1147.58ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約2％減少し、概算で4720億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額はそれぞれ8億1600万元、6億6600万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
足元の調整の反動から、上海総合、深セン成分の両指数は反発して寄り付くと、プラス圏を維持したままで前場を終了。だが、後場に入ると上げ幅を縮小し、小幅ながらもマイナス圏に沈んで取引を終えた。両市場全体では2100近くの銘柄が下落。通商法301条に基づく制裁関税の適用製品リスト案を米国当局が公表し、米中貿易摩擦の悪影響が引き続き懸念された。明日から始まる清明節連休を前にリスク回避の売りに押され気味の一日となった。
中国の国家戦略「中国製造2025」で重要産業に指定された業種を中心に制裁関税を適用する方針を米国政府が明確化したことで、関連セクターが総じて下落。海洋工程・造船では、博邁科海洋工程（603727.SS）が6.85％安、中国国際コンテナ'A'（000039.SZ）が1.22％安。航空・宇宙機械でも中航直昇機（600038.SS）が3.75％安、中航航空電子（600685.SS）が0.83％安に沈んだ。半導体を含むハイテクセクターでは紫光（000938.SZ）が4.25％安、紫光国芯（002049.SZ）が3.73％安、海康威視（002415.SZ）が0.60％安。すでに米国からの制裁関税が発動されている鉄鋼・アルミの大手も続落し、方大スチール（600507.SS）が7.35％安、中国アルミ'A'（601600.SS）が2.20％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が1.67％安に沈んだ。
一方で1100以上の銘柄が上昇。米中摩擦の影響が比較的小さい内需関連株に押し目買いが入った。北大荒農業（600598.SS）がストップ高、杏花村汾酒（600809.SS）が7.01％高、洋河酒廠（002304.SZ）が6.97％高、登海種業（002041.SZ）が6.23％高など、農業・食品銘柄が堅調。景峰医薬（000908.SZ）がストップ高、北京同仁堂（600085.SS）が5.14％高など、医薬株もしっかり。
なお、上海B株は値下がり銘柄が多数を占めたが、深センB株は逆に値上がり銘柄数が多かった。深セン深宝実業（200019.SZ）は国有株主の名義変更手続きの完了を明らかにし、ストップ高で取引を終えた。（中国部・畦田）
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