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【4月3日の中国本土市場】
2018.04.03 17:21
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が続落し、前日比0.83%安の3136.63ポイント。B株指数は0.42%安の326.00ポイントと、4日ぶりに反落した。深セン市場は深セン成分指数が続落し、0.90%安の1万754.28ポイント。B株指数は4日ぶりに反落し、0.76%安の1145.84ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約16%減少し、概算で4830億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は本日再開し、買越額はそれぞれ24億6300万元、5億6100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合、深セン成分の両指数は安く寄り付くと、その後もマイナス圏でもみ合い、そのまま取引を終了。両市場全体の値下がり銘柄数は2400近くに達し、値上がりは900弱にとどまった。米中両国による“貿易戦争”への懸念拡大を背景に前日の米国株市場が急落するなど、外部環境の悪化がA株投資家のマインド低下につながった。財新発表の中国製造業PMIが前月比で低下したことなども悪材料視された。
米国の制裁関税の影響などが懸念され、鉄鋼・アルミセクターが下落。中国アルミ'A'(601600.SS)が3.20%安、北京首鋼(000959.SZ)が2.88%安、宝山鋼鉄(600019.SS)が2.21%安、雲南リョ業(000807.SZ)が1.79%安に沈んだ。発電大手に売りが膨らみ、華能国際電力'A'(600011.SS)が4.62%安、大唐国際発電'A'(601991.SS)が2.47%安。中国人民銀行(中央銀行)が短期流動性ファシリティ(SLF)の適用金利の引き上げに踏み切り、張家港銀行(002839.SZ)が2.17%安、常熟銀行(601128.SS)が1.85%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.34%安など、銀行株が全体の地合いを悪くした。また、米国のハイテク大手の先行き不透明感が中国のITセクターに波及し、用友ネット【売付のみ】(600588.SS)が5.32%安、神州数碼信息(000555.SZ)が4.18%安、中科金財(002657.SZ)が4.10%安に沈んだ。
一方で半導体関連の一角が物色され、中環半導体(002129.SZ)が6.66%高、上海貝嶺(600171.SS)が1.64%高。国内のセメント価格の上昇傾向を織り込み、最大手クラスの安徽海螺水泥'A'(600585.SS)が3.08%高。ボアオ・フォーラムの開幕が近づき、開催地である海南省の地場系銘柄に思惑買いが入った。海南砿業【売付のみ】(601969.SS)が4.63%高、海峡航運(002320.SZ)が4.73%高。
なお、B株市場は約7割の銘柄が下落。もっとも、海南省の地場系銘柄の逆行高が目立った。上海B株では海南省銘柄の海航創新(上海)(900955.SS)が上昇率2位の2.17%高と買われ、指数の下げ幅縮小に貢献。深センB株でも大東海観光(200613.SZ)がストップ高、海南京糧(200505.SZ)が6.76%高と買い進まれた。(中国部・畦田)
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