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【4月2日の中国本土市場】

2018.04.02 17:21

 主要指数はA株が小幅ながらも3営業日ぶりに反落した一方、B株はわずかに3日続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.18%安の3163.17ポイント、B株指数が0.16%高の327.39ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.14%安の1万852.94ポイント、B株指数が0.03%高の1154.69ポイント。両市場の売買代金は先週末比で約16%増加し、概算で5745億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は、イースター(復活祭)の連休にともない停止しており、4月3日に再開する予定。

 週明けの本土株市場は値上がり・値下がりの銘柄数がほぼ拮抗した。上海総合、深セン成分の両指数は前場の中盤にかけて上げ幅を広げる場面がみられたが、上値の重さから後場で失速。大型株が重しになり、もみ合いを経て小幅安で取引を終えた。米国からの輸入製品に対して中国が報復関税を発動させたことを受け、米中通商摩擦への警戒感が引き続き地合いを重くした。一方で3月の中国製造業PMIの上振れにより足元の堅調な国内景気が裏付けられ、指数の下げ幅は限られた。

 中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.09%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.13%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.79%安と大型銀行株が戻り売りに押され、上海総合指数の下げにつながった。かつての業界大手の業績不振が伝わり、新疆金風科技'A'(002202.SZ)が6.84%安、天順風能(002531.SZ)が4.10%安など、風力発電設備の大手が低迷。桂東電力(600310.SS)が3.18%安、華能国際電力'A'(600011.SS)が2.47%安など、発電大手も概ね下落した。リチウム製品を生産するコウ鋒リ業(002460.SZ)は好業績の期末決算を発表したが、すでに織り込み済みで4.54%安と利益確定売りに押された。

 一方で将来的な米中通商リスクが織り込まれ、西部黄金(601069.SS)がストップ高、山東ゴールド(600547.SS)が6.30%高など、ディフェンシブ狙いの買いが金鉱大手に入った。半導体業界への税制面の優遇政策が発表され、順絡電子(002138.SZ)がストップ高、上海貝嶺(600171.SS)が4.18%高、太極実業(600667.SS)が2.17%高など、半導体セクターがしっかり。

 なお、B株0.76%高。深センB株では海南省の地場系観光株である大東海観光(200613.SZ)がストップ高で引けた。(中国部・畦田)
 
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