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【3月29日の中国本土市場】

2018.03.29 17:05

 主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比1.22%高の3160.53ポイント、B株指数が0.69%高の324.76ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.17%高の1万755.92ポイント、B株指数が0.90%高の1142.85ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で4789億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は、イースター(復活祭)の連休にともない本日から停止。4月3日に再開する予定。

 前場の上海市場は方向感を欠く展開。上海総合指数は小高く寄り付いたものの、朝方で下げに転じ、中盤で3100ポイントを割った。節目の水準を下回ったことで、押し目買いの動きが広がり、上げに転じて前場を終了した。一転して、後場は一本調子で上昇。終盤ではやや上げ幅を縮めたものの、上昇率は1%を超えた。

 昨日開催された国務院常務会議で、増値税(付加価値税)の税率が5月1日から引き下げられることが決まり、幅広い分野で税負担が軽減されることが、相場の追い風となったもようだ。製造業、交通運輸、建築、通信サービス、農産物などについて税率が1%引き下げられる。増値税の小規模納税者に対する課税開始基準が引き上げられ、これも税負担の軽減につながる見込み。一定期間内に仮払増値税の控除ができない企業などについては、一過性の税還付も実施する方針。これらの措置により、総額4000億元に上る税負担が軽減されるという。

 上海市場は全体の7割半の銘柄が上昇。このところアンダーパフォームが続いていた大型株が本日は堅調。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.63%高となり、上昇率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場の上昇銘柄は6割半。アウトパフォームが続いていた中小型株が伸び悩み、中小企業板指数が0.58%高、創業板指数が0.38%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み上昇。このところ軟調だった四大国有銀行株は上昇率が大きく、中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.23%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.59%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.83%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.75%高だった。保険株や二大石油株も上昇した。このほか、減税措置を好感し、製造業を中心に幅広い銘柄が堅調。一方、リスク警戒感が緩んだことで、金関連の銘柄が売られた。

 上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割あまりに達した。深センB株市場は全体の8割近くの銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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