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【3月28日の香港市場】

2018.03.28 18:04

 主要指数は3営業日ぶりに急反落。ハンセン指数は前日比2.49%安の3万22.53ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.44%安の1万2001.16ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約5%増加し、概算で1426億4400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が5億6700万元の売り越しに転じ、深セン経由の買越額は2億1400万元に減少した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 半導体を含む米国の一部ハイテク産業への中国企業の投資を禁止する政策をトランプ政権が検討中と伝わり、米中通商摩擦への懸念が再燃。さらにフェイスブック、エヌビディアなどハイテク大手の悪材料も伝わり、前日の米国株市場は再び調整した。これにより外部環境も再度悪化し、本日の香港株市場は幅広い銘柄が戻り売りに押された。主要指数は下げ幅を拡大させて大引け。ハンセン指数は3万ポイント、中国企業指数は1万2000ポイントという下値支持線を割り込む寸前で、取引を終えた。本日も多くの上場企業が決算を発表したが、一部企業の業績悪化も悪材料視された。

 米中摩擦への警戒感に加え、米国株市場でのハイテク株の大幅安が影響し、ITセクターが全体の地合いを冷やした。米国にも製品を輸出するスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382.HK)と瑞声科技(02018.HK)はそれぞれ8.04%安、6.32%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位。大型IT株のテンセント(00700.HK)は同4位の4.62%安と調整し、指数の下げを主導した。電気自動車(EV)を重視する自動車大手のBYD(01211.HK)は18年1‐3月期の大幅減益見通しが失望売りを誘い、10.53%安。補助金削減の影響でEV事業の採算性が悪化した。これがEVを手がける同業他社の売りにつながり、吉利汽車(00175.HK)が5.83%安、北京汽車(01958.HK)が5.02%安、広州汽車(02238.HK)が4.62%安。

 銀行大手の期末決算の発表が続いたが、ポジティブサプライズに乏しい内容となり、地合いの悪さに押されて値下がりした。中国建設銀行(00939.HK)が2.66%安、中信銀行(00998.HK)が1.82%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.61%安。航空大手も売られ、中国国際航空(00753.HK)は営業利益の3割減益などが嫌気されて6.96%安。

 一方でディフェンシブな公益・医薬・食品株などの一角が逆行高になった。農作物加工大手の中国糧油控股(00606.HK)は特別配当の発表も材料視され、1.45%高。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)は期末決算で黒字転換となり、3.07%高でハンセン指数構成銘柄中の数少ない上昇銘柄になった。(中国部・畦田)
 
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