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【3月28日の中国本土市場】

2018.03.28 17:03

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が反落し、前日比1.40%安の3122.28ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.66%安の322.52ポイントだった。深セン市場はそろって3日ぶりに反落し、深セン成分指数が1.34%安の1万630.68ポイント、B株指数が1.00%安の1132.65ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%減少し、概算で4998億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は9億4700万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は売り越しが続き、売越額は1億3800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が大幅反落。フェイスブックが個人情報の流出問題を背景に売られた。エヌビディアが自動運転車の走行試験を世界的に中止すると伝わったほか、テスラ車に対する当局の事故調査の情報も流れ、ハイテク株が全般的に売られた。外部環境の悪化を受け、中国本土の投資家心理も悪化し、上海総合指数は低く寄り付いた。朝方にかけて小幅安の水準まで下げ幅を縮めたが、その後は売りに押される展開。後場は安値圏での小動きとなった。

 上海市場は全体の6割半の銘柄が下落。ここ数日と同様に、大型株が精彩を欠いた。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.92%安となり、上海総合指数に比べ下落率が大きかった。深セン市場も大型株を中心に全体の5割半の銘柄が下落。中小企業板指数は1.14%安、創業板指数は0.51%安にとどまった。

 上海A株市場の主力銘柄では、時価総額の大きな銀行株がまちまち。保険株が軒並み売られ、太平洋保険'A'(601601.SS)が4.78%安、平安保険'A'(601318.SS)が4.04%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.67%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.56%安だった。二大石油株もそろって売られ、中国石油化工'A'(600028.SS)が3.16%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.43%安だった。

 そのほかでは、BYD'A'(002594.SZ)が8.33%安。18年1-3月期決算で大幅減益となる見通しを発表し、これが悪材料となった。新エネルギー車やガソリン車の販売台数は伸びているものの、補助金政策の変化などで採算性が悪化したという。エヌビディアやテスラをめぐる問題もあり、大きく売られた。

 上海B株は全体の8割半の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割半だった。(中国部・千原)
 
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