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【3月27日の香港市場】
2018.03.27 17:51
主要指数は続伸。ハンセン指数は前日比0.79%高の3万790.83ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.85%高の1万2301.55ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約4%減少し、概算で1352億8900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が7億1300万元の買い越しに転じ、深セン経由の買越額は14億1800万元に増加した(注文ベース:買注文と売約定の差)。
「貿易戦争」回避に向けて米中両政府が水面下で交渉に乗り出すとの観測が広がり、前日の米国株市場はリスクオフの巻き戻しが進展。ダウ平均は過去3番目の上げ幅を記録した。外部環境の急速な改善を受け、本日の香港株市場でも主要指数が高くスタート。その後はやや上げ幅を縮め、ハンセン指数は3万1000ポイント付近で上値が重かったものの、続伸して取引を終えた。
値ごろ感を背景に本土系不動産株が反発した。中国海外発展(00688.HK)は好調な予約販売などを背景に複数のアナリストが買い推奨を維持したことから、4.42%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率3位。昨年の販売額首位の碧桂園控股(02007.HK)が同4位の3.60%高だったほか、万科企業(02202.HK)は期末決算の大幅増益と増配を手がかりに4.78%高だった。中国の5G(第五世代移動通信)市場の将来性に注目が集まり、通信大手の中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が同1位の5.57%高、中国移動(00941.HK)が3.11%高。貿易摩擦解消に向け中国が米国産半導体の輸入を増やすとの観測が流れ、前日の米国株ではハイテク株が急反発。これを追い風に、ハイテク銘柄が動意付いた。スマホ部品大手の瑞声科技(02018.HK)は好決算も材料視され、同2位の4.69%高。大型IT株のテンセント(00700.HK)は引き続き押し目買いが入り、1.31%高で指数の上昇に寄与した。
上場企業の期末決算の発表が集中し、関連銘柄が上昇。水道会社の雲南水務(06839.HK)は増配を発表して4.85%高。食品大手の中国食品(00506.HK)は大幅な増収増益となり、6.74%高と反発した。米中貿易摩擦への懸念で先週軟調整した鉄鋼大手の鞍鋼(00347.HK)だが、業績改善と大幅な増配を手がかりに6.08%高となった。
一方で引き続き貿易摩擦リスクが悪材料視され、食肉大手の万洲国際(00288.HK)が3.12%安で昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位になった。空港のITシステムを担う中国民航信息網絡(00696.HK)は期末決算の最終減益が悪材料視され、3.38%安。発電設備会社の新疆金風科技(02208.HK)は引き続き増資による希薄化リスクが懸念され、1.92%安と続落した。(中国部・畦田)
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