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【3月20日の香港市場】
2018.03.20 18:12
主要指数はまちまち。ハンセン指数は続伸し、前日比0.11%高の3万1549.93ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は3日続落し、0.49%安の1万2597.42ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約16%増加し、概算で1234億8100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が3億5200万元、深セン経由が6億2000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに大幅反落。フェイスブックが会員情報の不正利用問題が発覚したことを受けて急落し、ハイテク株の売りにつながった。外部環境の悪化を背景に、香港の主要指数は前場にかけてマイナス圏で推移。後場に入ると、好業績の銘柄や決算発表を控えた銘柄が買われ、ハンセン指数は後場の中盤から総じて小幅高で推移。下落した構成銘柄の方が多かったものの、続伸で取引を終了した。H株指数は後場の中盤で前日終値付近まで下げ幅を縮めたものの、再び売りに押された。
ハンセン指数の構成銘柄では、大幅増益の17年12月本決算を発表した舜宇光学科技(02382.HK)が、上昇率1位の8.63%高。特に下期の業績が大方の予想を上回り、これが買い材料となった。同じくスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)が連れ高し、上昇率2位の4.46%高だった。
決算発表を明日に控えた吉利汽車(00175.HK)が、上昇率3位の2.23%高。2020年までに製品の90%以上を新エネルギー車とする計画を経営トップが明らかにし、これも追い風となった。華潤電力控股(00836.HK)は上昇率4位の2.13%高。昨日発表した17年12月本決算は大幅減益だったものの、燃料コストの増加が大方の予想ほど激しくなかったことから、目標株価が上方修正され、これを好感した。
明日が決算発表日のテンセント(00700.HK)が後場で上げに転じ、1.03%高で終了。時価総額が大きいことから、ハンセン指数の上昇に寄与した。好業績を予想するアナリストが相次いで目標株価を引き上げ、これが材料視された。また、前場終了後に17年12月本決算を発表した華潤置地(01109.HK)は後場で上げに転じ、0.70%高で大引け。不動産開発事業の粗利益率が上昇したことなどが、ポジティブサプライズと評価された。同じ本土系不動産株の碧桂園控股(02007.HK)は、前場終了後に大幅増益の17年12月本決算を発表し、0.37%高で終了した。
一方、米国の利上げ見通しを背景に、香港系不動産株が軟調。新世界発展(00017.HK)が下落率1位の1.53%安だった。ニューエコノミー企業の上場誘致計画に不透明感が出ている香港交易所(00388.HK)は本日も売られ、下落率4位の1.08%安。このほか、本土系銀行株の下げが目立ち、中国銀行(03988.HK)が下落率2位の1.37%安、中国建設銀行(00939.HK)が同5位の1.05%安。本土系保険株も軟調で、中国人寿保険(02628.HK)が0.43%安、平安銀行(02318.HK)が0.27%安。これら時価総額の大きな本土系の金融株が重荷となり、中国企業指数の下げにつながった。(中国部・千原)
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