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【3月19日の香港市場】
2018.03.19 17:56
主要指数はまちまち。ハンセン指数は小反発し、前営業日比0.03%高の3万1513.76ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は続落し、0.09%安の1万2660.46ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約26%減少し、概算で1062億2300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が3億2200万元、深セン経由が7億600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末のニューヨーク市場はダウ平均が続伸。テクニカルな反発であり、政治の不透明感を背景に、上値が重かった。本日の香港市場は主要指数が低く寄り付いたものの、前場の中盤で上げに転じた。その後のハンセン指数は小幅高で推移。下落銘柄の方が多かったものの、ハイテク株、通信株、石油株などに支えられた。中国企業指数は後場から前日終値を挟んで一進一退だった。本土マネーの動きはやや低調で、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約11%にとどまった。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が堅調。銀河娯楽(00027.HK)が上昇率1位の2.43%高だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が1.23%高だった。2017年12月本決算の発表を明日に控えた平安保険(02318.HK)は、上昇率3位の2.06%高。保険業務の成長が予想されているほか、設立30周年であることから、特別配当への期待感も加わり、買いを後押しした。このほか、石油株、通信株などが堅調だった。
一方、長江グループの銘柄がそろって下落。先週末の上昇率2位だった電能実業(00006.HK)が反落し、本日は下落率4位の2.03%安。長江和記(00001.HK)が1.87%安、長江基建集団(01038.HK)が1.49%安、長江実業(01113.HK)が0.57%安だった。長江グループを率いてきた香港一の富豪の李嘉誠・主席が、先週末に引退を宣言したことが売り材料となった。また、先週末の下落率1位だった香港交易所(00388.HK)は続落し、1.77%安。ニューエコノミー企業の上場誘致に向け、議決権種類株の導入などを進めていたが、上海証券取引所という強力なライバルが出現したことが、引き続き売り材料となった。(中国部・千原)
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