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【3月19日の中国本土市場】
2018.03.19 17:07
主要指数はA株がかろうじて反発、B株が小幅に5日続落した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.28％高の3279.25ポイントと、5営業日ぶりに上昇。一方のB株指数は0.61％安の329.30ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.15％高の1万1068.49ポイント。B株指数は0.17％安の1176.78ポイントだった。両市場の売買代金（速報値）は先週末とほぼ変わらず、概算で3969億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）はそろって買い越しに転じ、買越額はそれぞれ4億8100万元、5億4100万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週明けの本土市場はやや方向感に乏しい展開。上海総合、深セン成分の両指数は小安く寄り付くと、その後も小動きに終始し、最終的に小幅高で終えた。両市場全体の値上がり銘柄数は約1900、値下がりは約1320だった。開催中の全国人民代表大会（全人代）で国家主席・副主席に加え、首相・副首相や各部長を含む国務院の主要人事が決定。大方は事前予想通りの結果となり、2期目の習近平政権への政策実行力への期待感が相場を下支えした。一方で引き続き米中貿易摩擦への警戒感は根強く、全般的に一進一退の展開となった。
大気汚染防止に向けた新たな行動計画策定の方針を新任の環境保護部部長が明らかにしたことから、環境・新エネ関連株が堅調。中材節能（603126.SS）が4.08％高、清源科技（603628.SS）が2.94％高、偉明環保（603568.SS）が2.64％高だった。「インダストリアル・インターネット」のプラットフォーム建設のガイドラインが年内に発表されると伝わり、ハイテク関連株が上昇。神州数碼信息（000555.SZ）がストップ高、紫光国芯（002049.SZ）が3.39％高、科大訊飛（002230.SZ）が2.52％高。また、医療・医薬・保険関連株が物色され、恒瑞医薬（600276.SS）が5.36％高、潤達医療（603108.SS）が4.75％高、平安保険'A'（601318.SS）が4.68％高だった。
一方で米中貿易摩擦が警戒され、鉄鋼株が軟調。方大スチール（600507.SS）が5.36％安、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が3.25％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が3.08％安に沈んだ。足元の価格調整と環境保護対策による需要減少が懸念され、西山煤電（000983.SZ）が5.83％安、神華能源'A'（601088.SS）が5.34％安など、石炭大手がさえない。
なお、B株市場はA株よりも軟調な地合いとなり、両指数は小幅に続落。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が下落率1位の2.43％安に沈み、指数続落につながった。（中国部・畦田）
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