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【3月16日の中国本土市場】

2018.03.16 17:06

 主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって4日続落し、上海総合指数が前日比0.64%安の3269.88ポイント、B株指数が0.71%安の331.34ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、1.00%安の1万1051.12ポイント。B株指数が0.25%安の1178.82ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約9%減少し、概算で3961億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は10億3500万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も8億6000万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数はもみ合いで始まったものの、序盤で3300ポイントを超えた。節目の水準に届いたことで上値が重く、小幅安に転じて前場を終了。後場は前日終値を挟んで一進一退でスタートしたが、中盤から下げ幅を広げる展開となり、本日の安値付近で取引終了となった。米中貿易摩擦の激化が警戒されるなかで週末を迎えることから、手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は9日ぶりに4000億元を下回った。

 上海市場の下落銘柄は全体の5割あまりだったが、大型株が重荷となり、上海総合指数の下げ幅を広げた。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.83%安で、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は全体の5割の銘柄が下落。なかでも創業板の銘柄が売られ、創業板指数は1.48%安だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が幅広く売られた。なかでも四大国有銀行株の下げがきつく、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.86%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.54%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.45%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.95%安。二大石油株は中国石油化工'A'(600028.SS)が前日比変わらず、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.50%安。保険株はまちまちで、太平洋保険'A'(601601.SS)が1.19%高、平安保険'A'(601318.SS)が0.02%高だった一方、新華人寿保険'A'(601336.SS)が1.02%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.59%安だった。

 中国預託証券(CDR)制度の早期導入にともない、ニューエコノミーの大型ベンチャー企業の上場が加速するとの思惑から、関連銘柄が大幅高。上海市場では大衆公用事業'A'(600635.SS)がストップ高。メディア関連株も買われ、上海新華メディア【売付のみ】(600825.SS)、北京バスメディア【売付のみ】(600386.SS)がストップ高だった。アリババ・グループが中国での上場を検討していると伝わり、三江購物(601116.SS)がストップ高など、関連小売銘柄が買われた。深セン市場では創維数字(000810.SZ)がストップ高。親会社の創維数碼控股(00751.HK)の傘下企業に、IT大手の百度(バイドゥ)が出資すると伝わり、これが材料視された。 なお、上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の6割だった。(中国部・千原)
 
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