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【3月15日の香港市場】
2018.03.15 17:59
主要指数はそろって反発。ハンセン指数は前日比0.33%高の3万1541.10ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.27%高の1万2719.84ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約7%増加し、概算で1107億HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が4億6100万元、深セン経由が14億9900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場は米中貿易摩擦が激化することへの懸念が強まり、ダウ平均が3日続落。中国製品に高関税を課す措置の検討や対米貿易黒字の削減要求をめぐる情報が流れ、これが嫌気された。米国の対中強硬姿勢を警戒し、香港市場は主要指数が低く寄り付いた。こうしたなか、ニューエコノミー事業を展開する海外籍中国企業の中国本土上場を可能とする中国預託証券(CDR)について、中国証券監督管理委員会(CSRC)の副主席が早期導入を見込んでいるとコメント。ニューエコノミーのベンチャー企業の上場が加速するとの見方が広がり、こうした企業の関連銘柄が買われた。主要指数は前場の中盤で上げに転じ、前日終値を挟んで一進一退となったが、後場の終盤で上げ幅を広げた。
ハンセン指数の構成銘柄では、ベンチャー投資事業に積極的なテンセント(00700.HK)が1.07%高。また、2月の保険料収入が好調だった平安保険(02318.HK)が上昇率2位の3.43%高。同社はニューエコノミー企業の「陸金所」(Lufax)に出資しており、これも買い材料となった。テンセントと平安保険のいずれも時価総額が大きいことから、ハンセン指数や中国企業指数の上昇に寄与した。また、明日の決算発表を前に、長江グループの銘柄がそろって上昇。長江実業(01113.HK)が1.23%高、長江和記(00001.HK)が0.56%高だった。このほか、本土系不動産株などが堅調だった。
一方、消費関連株の下げが目立ち、蒙牛乳業(02319.HK)が下落率1位の3.84%安だったほか、中国旺旺(00151.HK)が同3位の1.56%安。また、時価総額の大きな本土系銀行株や本土系石油株も、軟調な銘柄が多かった。(中国部・千原)
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