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【3月13日の香港市場】
2018.03.13 18:03
主要指数は小幅ながらも4日続伸。ハンセン指数は前日比0.02％高の3万1601.45ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は0.38％高の1万2746.78ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約8％減少し、概算で1101億8900万HKドルだった。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由の売越額が2600万元にまで縮小。一方で深セン経由は買越額が2億5200万元に縮小した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米国の保護主義的政策への警戒感が続き、前日の米国株市場はダウ平均が調整した。さらに外為市場で香港ドルが対米ドルで下限の7.85米ドルに接近するなど、強い通貨安圧力も嫌気されると、本日の香港株市場はやや神経質な地合いとなった。ハンセン指数は概ね小安く推移したが、取引終了間際に終値を再度プラス圏に乗せた。中国企業指数は小動きに終始し、こちらも小幅高で取引を終了。中国企業の業績期待などが支援材料になった。
中国農業銀行（01288.HK）は増収増益を確保した期末決算（速報値）と増資による資本基盤の強化が材料視され、5.36％高で大引け。中国銀行（03988.HK）が1.83％高、中国銀行（01398.HK）が1.13％高など、ほかの本土系銀行株にも業績期待の買いが入り、指数の小幅高に貢献した。また、香港の資産運用大手である恵理集団（00806.HK）は期末配当の増配を手がかりに、6.64％高。風力発電大手の龍源電力（00916.HK）は堅調な業績を材料に、3.15％高としっかり。光ファイバー大手の長飛光繊光纜（06869.HK）は期末配当の見送りが嫌気されたものの、大幅な増収増益を受けて0.52％高で取引を終えた。
また、ハイテク関連株が比較的堅調。来週決算を発表するテンセント（00700.HK）は0.60％高と底堅く、ハンセン指数の上昇に貢献した。前日に大幅な増収増益の期末決算を明らかにしているIGG（00799.HK）は買いが続き、8.31％高と急騰した。
一方で原油相場の長期調整への警戒感から、中国海洋石油（00883.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる1.89％安、中国石油化工（00386.HK）が0.77％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.36％安と、三大石油株が低迷。石炭相場の下落基調も悪材料視され、ヤン州煤業（01171.HK）が2.32％安、内モンゴル伊泰石炭'H'（03948.HK）が2.21％安、中煤能源（01898.HK）が1.65％安と、石炭大手がさえない。個別では首都北京の空の玄関口である北京首都国際機場（00694.HK）が0.89％安。2月の利用者数が小幅な伸びにとどまったことが嫌気された。（中国部・畦田）
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