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【3月12日の香港市場】

2018.03.12 18:20

 主要指数は大幅に3営業日続伸。ハンセン指数は前営業日比1.92%高の3万1594.33ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.14%高の1万2697.31ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で2割増加。概算で1197億4900万HKドルと、再び1000億HKドル台を回復した。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が売り越しに転じて売越額が3億6800万元に達したものの、深セン経由は14億1300万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米雇用統計が好景気を裏付ける一方で利上げ観測を強める内容でなかったことから、先週末の米国株市場は主要指数が上昇。さらに北朝鮮をめぐる地政学リスクの後退も引き続き好感されるなど、外部環境の一段の改善を追い風に、週明けの香港株市場はリスクオンの展開となった。ハンセン指数は高く寄り付くと、その後も高値圏で推移し、約5週ぶりの高値で取引を終了。上場企業の期末決算・配当や全国人民代表大会(全人代)での政策をめぐる期待感なども好材料視された。

 期末決算・配当の発表を控え、利回りが比較的高い本土系銀行株が上昇した。中国建設銀行(00939.HK)が3.65%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中国銀行(03988.HK)が2.83%高だった。セメント大手の華潤セメント(01313.HK)は大幅増益の17.12期決算に加えて18.1-3月期の好業績見通しも材料となり、4.91%高と買い進まれた。同業他社にも業績期待の買いが入り、中国建材(03323.HK)が4.40%高、中国中材(01893.HK)が4.03%高、安徽海螺水泥(00914.HK)が3.04%高。先週末の米国株市場でハイテク銘柄が買われたほか、全人代で政府要人がハイテク産業への支援策に相次ぎ言及したことから、IT関連株が上昇した。大型IT株のテンセント(00700.HK)が2.90%高。光ファイバー大手の長飛光繊光纜(06869.HK)が7.53%高、半導体の華虹半導体(01347.HK)が5.84%高だった。

 また、外資系のバドワイザーがビール販売価格の値上げに踏み切ったと伝わり、中国系ビール大手の青島ビール(00168.HK)が5.18%高。風力発電関連の銘柄も物色され、新疆金風科技(02208.HK)が6.53%高、華電福新能源(00816.HK)が3.51%高、華能新能源(00958.HK)が2.67%高だった。

 一方で原発関連株がさえず、中広核砿業(01164.HK)が3.38%安、中国広核電力(01816.HK)が2.30%安、中国広核新能源(01811.HK)が0.95%安。香港の不動産会社である万科置業海外(01036.HK)は増収増益の期末決算を発表したが、期末配当が増配とならなかったことから失望売りが広がり、3.34%安に沈んだ。(中国部・畦田)
 
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