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【3月12日の中国本土市場】
2018.03.12 16:59
主要指数は3営業日連続で上昇。上海総合指数は前営業日比0.59%高の3326.69ポイント、B株指数は1.83%高の336.78ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.17%高の1万1326.27ポイント、B株指数が1.17%高の1189.40ポイント。両市場の売買代金は先週末比で約19%増加し、概算で6072億元と大商いだった。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は19億6200万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は5億7400万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末発表の米国の雇用統計が利上げ加速懸念の後退と景気拡大を印象付ける内容となったことで、外部環境が一段と改善。これを追い風に、週明けの本土市場は約8割の銘柄が上昇した。上海総合、深セン成分の両指数は終日堅調に推移。2月の中国の消費者物価指数(CPI)は春節要因で上振れしたものの、生産者物価指数(PPI)が減速したことで、金利上昇への警戒感が後退したことも好材料視された。全国人民代表大会(全人代)の会期中で政策関連の思惑買いもみられた。
全人代での証券当局トップの発言を受け、ユニコーン企業(非上場の有力ベンチャー企業)のA株IPO(新規公開)が加速するとの観測が浮上。江南化工(002226.SZ)がストップ高、江蘇華西村(000936.SZ)が6.41%高など、ユニコーンのテーマ株が急伸した。科学技術部トップがAI(人工知能)の振興策強化を強調し、衛士通(002268.SZ)がストップ高、科大訊飛(002230.SZ)が3.92%高、華勝天成(600410.SS)が3.06%高など、ハイテク関連株が好調。外資系のバドワイザーがビール製品価格の値上げに踏み切ったと伝わり、青島ビール'A'(600600.SS)が5.14%高、燕京ヒ酒(000729.SZ)が4.40%高など、ビール大手が買われた。非鉄セクターが物色され、コウ鋒リ業(002460.SZ)が8.79%高、華友鈷業(603799.SS)が7.38%高、天斉リ業(002466.SZ)が5.40%高など、特にリチウム・コバルトの資源サプライヤーが買い進まれた。
一方で不動産大手が逆行安に沈み、指数の重しになった。値下げでの物件販売が伝わった華夏幸福基業(600340.SS)が5.12%安。全人代で不動産税導入の方針があらためて打ち出され、保利房地産(600048.SS)が4.45%安、万科企業'A'(000002.SZ)が2.51%安に沈んだ。中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.21%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.06%安など銀行株も低迷。
なお、B株市場はA株に連れ高し、値下がりはわずか1銘柄に限られた。上海B株では子会社の資産差し押さえの一部解除を手がかりに、海航創新(上海)(900955.SS)が上昇率1位の6.73%高と買い進まれた。(中国部・畦田)
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