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【3月9日の中国本土市場】
2018.03.09 17:01
主要指数はそろって続伸。上海総合指数は前日比0.57％高の3307.16ポイント、B株指数は0.63％高の330.71ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.59％高の1万1194.91ポイント、B株指数が0.82％高の1175.61ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約27％増加し、概算で5120億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は10億9700万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は4億4400万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は小高く寄り付いたものの、節目の3300ポイントを目前に上値が重く、前場の中盤で下げに転じたが、プラスに切り返して前場を終了。後場は上げ幅を広げる展開となり、中盤で3300ポイントを抜き、本日の高値付近で大引けとなった。9日ぶりに終値を3300ポイント台に乗せた。
上海市場と深セン市場のいずれも全体の8割近くの銘柄が上昇。ただ、上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.34％高にとどまり、上昇率は上海総合指数を下回った。一方、深セン市場の中小型株は堅調。中小企業板指数は1.57％高、創業板指数は3.52％高だった。
米国のトランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに追加関税を命じる文書に署名。これに対して中国の商務部は、安全保障の名を借りた保護主義的政策と非難。効果的な措置を講じて対抗する構えを示しており、貿易摩擦拡大が警戒された。本日発表された中国の2月の消費者物価指数（CPI）は春節（旧正月）の影響で前年同月比2.9％高となり、市場予想を上回った。また、2月の人民元貸出増額は市場予想を下回った。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。うち四大国有銀行株は総じて低調だった。二大石油株は中国石油化工'A'（600028.SS）が0.93％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が前日比変わらず。保険株は総じて堅調だった。そのほかではハイテク株の上昇が目立った。こうしたなか、鉄鋼株は米国の政策を受けて軟調。重慶鋼鉄【売付のみ】（601005.SS）が3.48％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が2.98％安、南京鋼鉄【売付のみ】（600282.SS）が1.72％安だった。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割半に上った。深センB株市場は全体の6割あまりの銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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