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【3月8日の香港市場】
2018.03.08 17:58
主要指数はそろって反発。ハンセン指数は前日比1.51%高の3万654.52ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.26%高の1万2334.83ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約11%減少し、概算で1002億8500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が10億200万元、深セン経由が21億2400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに反落。米政権内の国際協調派だった国家経済会議(NEC)のコーン委員長が辞任を表明したことで、米トランプ大統領の保護主義的な通商政策への警戒感が重荷となった。もっとも、取引終盤では鉄鋼やアルミニウムへの追加関税の対象からメキシコやカナダなどが外される可能性が浮上し、過激な貿易戦争への懸念がやや和らいだ。この流れを引き継ぎ、香港の主要指数は高く寄り付き、堅調な値動きに終始。2月の中国の輸出額が市場予想を大幅に上回ったことも追い風となった。本土マネーの動きも活発化し、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約16%に上昇した。
ハンセン指数の構成銘柄は全面高。華潤電力控股(00836.HK)が5.90%高で、上昇率1位。冬の寒さが緩んだことで、石炭価格が急速に下落しており、発電燃料コストの減少を見込んだ買いが入った。マカオのカジノ株がそろって反発し、サンズチャイナ(01928.HK)が5.64%高、銀河娯楽(00027.HK)が3.63%高となり、上昇率2~3位に並んだ。ウィンマカオ(01128.HK)が好調な今年1~2月の業績を背景に6.62%高となり、これに連れ高した。
テンセント(00700.HK)は2.02%高。出資先である動画共有アプリ「快手」の運営会社が、年内の香港上場を目指していると報道され、これを好感したもようだ。香港市場で議決権種類株(WVR)が認められ、ニューエコノミ―企業の上場が増えるとの見方から、香港交易所(00388.HK)が1.79%高だった。(中国部・千原)
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