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【3月8日の中国本土市場】
2018.03.08 17:17
主要指数はそろって反発した。上海総合指数は前日比0.51%高の3288.40ポイント、B株指数は0.25%高の328.63ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.04%高の1万1019.07ポイント、B株指数が0.59%高の1166.02ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約6%減少し、概算で4030億元。前日売りに転じた「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)も本日は買い越しに転じ、買越額はそれぞれ21億4400万元、8億4200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場は2400近くの銘柄が上昇。朝方の上海総合指数は前日終値付近でもみ合ったが、その後は小高く推移し、3300ポイント回復を視野に入れて取引を終えた。開催中の全国人民代表大会(全人代)で「雄安新区」をめぐる当局者の発言が相次ぎ、同新区の関連銘柄が上昇。これを受けて政府の成長戦略全般への期待感が強まり、幅広い銘柄への押し目買いにつながった。2月の貿易統計が輸出入とも大幅に増加したことも好感された。一方でトランプ政権の対中強硬的な通商政策への警戒感は強く、指数の上げ幅は限られた。
「雄安新区」のテーマ株が急伸し、天津創業環保'A'(600874.SS)がストップ高、北京キャピタル(600008.SS)が6.42%高、冀東水泥(000401.SZ)が6.20%高、秦皇島港'A'(601326.SS)が3.64%高。燃料炭価格の調整によるコスト改善が織り込まれ、華能国際電力'A'(600011.SS)が6.04%高、華電国際電力'A'(600027.SS)が2.88%高、大唐国際発電'A'(601991.SS)が1.76%高など、火力発電大手が買われた。強い貿易統計を手がかりに、海運最大手の中遠海運控股'A'(601919.SS)が3.28%高。全人代で低所得者層への減税拡大の観測が高まり、消費関連株が買い戻された。長虹電器(600839.SS)が6.38%高、欧派家居(603833.SS)が4.05%高、紅星美凱龍家居'A'(601828.SS)が3.90%高、格力電器(000651.SZ)が2.78%高など、家電・家具セクターが好調。
他方、全体で800以上の銘柄が下落。米国政府の高関税適用への警戒感から、洛陽欒川'A'(603993.SS)が4.12%安、鞍鋼'A'(000898.SZ)が0.73%安、中国アルミ'A'(601600.SS)が0.56%安など、鉄鋼・非鉄セクターがさえない。
なお、B株市場全体では6割半の銘柄が上昇。上海B株では収益性の改善期待で電力株の華電能源(900937.SS)が上昇率1位の3.18%高となった。深センB株でも同業の南山電力(200037.SZ)も9.81%高と急伸し、上昇率1位になった。(中国部・畦田)
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