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【3月7日の中国本土市場】
2018.03.07 17:09
主要指数はそろって調整し、A株は3営業日ぶりに下落、B株は反落した。上海総合指数は前日比0.54％安の3271.66ポイント、B株指数は0.46％安の327.78ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.93％安の1万904.98ポイント、B株指数が0.14％安の1159.07ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約14％減少し、概算で4285億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）は売り越しに転じ、売越額はそれぞれ16億8300万元、7億8300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
前日までの流れを引き継ぎ、前場の上海総合指数は小高く推移し、節目の3300ポイントを回復する場面もみられた。だが、後場に入るとマイナス圏に沈み、本日の安値圏で取引を終了。深セン成分指数も1万1000ポイントを割り込んで引けた。トランプ政権の経済政策の司令塔的役割を担う高官の辞任発表を受け、米国が本格的に通商面で対中圧力を強めるとの懸念が強まった。一方で全国人民代表大会（全人代）の会期中で、政策や官制相場への期待感から指数の下げ幅は限られた。
両市場で2300以上の銘柄が値下がり。米国政府の鉄鋼・アルミニウム製品への関税発動の可能性が高まり、鉄鋼・非鉄セクターが戻り売りに押された。方大スチール（600507.SS）が4.13％安、中国アルミ'A'（601600.SS）が3.62％安、鞍鋼'A'（000898.SZ）が3.40％安、南山アルミ（600219.SS）が1.74％安。鉄鋼向けコークス需要の減少が懸念され、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が4.72％安、中煤能源'A'（601898.SS）が2.25％安など、石炭大手が連れ安した。空運関連株が売られ、中国国際航空'A'（601111.SS）が3.91％安、中国南方航空'A'（600029.SS）が2.68％安、広州白雲エアポート（600004.SS）が2.08％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が1.56％安だった。
一方で900以上の銘柄が上昇。電力セクターが逆行高となり、上海電力（600021.SS）が4.30％高、大唐国際発電'A'（601991.SS）が1.27％高、国電電力発展（600795.SS）が0.64％高だった。値ごろ感から銀行株に買い戻しが入り、招商銀行'A'（600036.SS）が2.43％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.84％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.22％高。
なお、上海B株は幅広い銘柄が値下がり。深センB株は値上がり・値下がり銘柄は同数だったが、酒造株の張裕葡萄酒（200869.SZ）が0.89％安、安徽古井貢酒（200596.SZ）が0.54％安に沈み、指数は小幅ながらも反落した。（中国部・畦田）
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