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【3月6日の香港市場】
2018.03.06 17:59
主要指数はそろって3日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比2.08％高の3万510.73ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は2.66％高の1万2311.54ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約2％減少し、概算で1164億5000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が8億8100万元の買い越しに転じた。深セン経由の買越額は19億300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場はダウ平均が5日ぶりに大幅反発。貿易摩擦懸念の発端となった鉄鋼とアルミニウムへの追加関税方針について、これが条件付きの内容であるとトランプ大統領がツイートし、株式市場で買い戻す動きが広がった。外部環境の好転を受け、香港市場は中国本土系の銘柄を中心に買いが先行。ハンセン指数と中国企業指数はそれぞれ3万ポイント台、1万2000ポイント台で寄り付いた。上海総合指数のV字回復やダウ平均先物の動きを追い風に、香港の主要指数はその後も堅調に推移した。地合いの好転を受け、本土マネーの動きがやや活性化。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約14％となった。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われた。本土系の消費関連株が大幅高となり、中国旺旺（00151.HK）が4.40％高、蒙牛乳業（02319.HK）が4.24％高となり、上昇率1～2位に並んだ。全国人民代表大会（全人代）の政府活動報告で、個人所得税の課税開始額を引き上げる方針が明らかとなり、これがさらなる消費の活性化につながるとの見方が広がった。また、原油相場の上昇を好感し、中国海洋石油（00883.HK）が上昇率3位の4.06％高だった。
マカオのカジノ株はそろって買われ、サンズチャイナ（01928.HK）が2.74％高、銀河娯楽（00027.HK）が2.73％高。3月のマカオ全体のカジノ収益について、大手機関投資家が前年同月比22％増の予想を維持したほか、それぞれの目標株価を引き上げたことが材料視された。このほか、本土系の金融株、ハイテク株などの上昇が目立った。一方、香港系金融株の一角が逆行安。東亜銀行（00023.HK）が0.59％安、恒生銀行（00011.HK）が0.48％安となり、下落率1～2位に並んだ。（中国部・千原）
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