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【3月6日の中国本土市場】
2018.03.06 16:57
主要指数はA株が続伸、B株が3営業日ぶりに反発した。上海総合指数が前日比1.00％高の3289.64ポイント、B株指数が0.99％高の329.30ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.21％高の1万1007.95ポイント、B株指数が0.90％高の1160.79ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約3割増加し、概算で4984億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）は買い越しに転じ、買越額はそれぞれ7億1900万元、4億2000万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米国政府の関税発動による世界的な“貿易戦争”への警戒感が幾分和らいだことで、外部環境が改善。昨日開幕した全国人民代表大会（全人代）も引き続き好感され、本日の本土株市場は約7割の銘柄が上昇した。上海総合、深セン成分の両指数は前場の半ばで失速したが、後場で上げ幅を広げて高値引け。上海総合指数は3300ポイント回復を視野に入れた。
関税発動への懸念から足元調整していた鉄鋼・非鉄セクターが反発。中国アルミ'A'（601600.SS）が6.56％高、方大スチール（600507.SS）が5.28％高、南山アルミ（600219.SS）が3.92％高、鞍鋼'A'（000898.SZ）が3.82％高だった。全人代でサプライサイド改革の推進があらためて提起されたほか、期末決算の業績改善などが織り込まれた。石炭株の反発も目立ち、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が6.69％高、中煤能源'A'（601898.SS）が3.97％高。全人代後に粤港澳（広東・香港・マカオ）大湾区の発展計画が明らかになるとの観測から、深セン特力集団'A'（000025.SZ）がストップ高、TCL集団（000100.SZ）が5.27％高、広州白雲山医薬'A'（600332.SS）が3.28％高、招商局蛇口【売付のみ】（001979.SZ）が4.16％高など、広東省の地場系銘柄が堅調だった。
一方で政府からの料金値下げ圧力が強まるとの見方から、通信大手の中国聯合網絡通信（600050.SS）が1.09％安。中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.05％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.73％安など、銀行株の下落が上海総合指数の3300ポイント回復を阻止した。
なお、B株市場はA株に連れ高し、約8割の銘柄が上昇。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率1位の3.61％高と切り返し、指数の上昇に貢献。深センB株では地場系を中心に幅広い銘柄が買われた。（中国部・畦田）
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