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【3月5日の中国本土市場】
2018.03.05 16:59
主要指数はA株が小反発、B株が続落した。上海総合指数が前営業日比0.07％高の3256.92ポイント、B株指数が0.68％安の326.07ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.17％高の1万875.67ポイントだったが、B株指数は1.18％安の1150.34ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約7％減少し、概算で3864億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）は引き続き売りの方が多く、売越額はそれぞれ12億3400万元、5500万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
先週の調整の反動もあり、週明けの本土市場は約1960の銘柄が上昇。値下がり数は約1230だった。上海総合、深セン成分の両指数はもみ合いながらも、かろうじて終値をプラス圏に乗せた。本日開幕した全国人民代表大会（全人代）の政府活動報告で、李克強首相が個人所得税の課税最低限の引き上げを含む各種減税措置を進めると発表したことも、投資マインドの改善につながった。一方で先週にトランプ大統領が明らかにした鉄鋼とアルミニウムへの追加関税方針が引き続き悪材料視され、米中間の貿易摩擦激化への警戒感が相場の重しになった。
個人所得税の実質減税実現を織り込み、内需関連株の一角が堅調だった。家具メーカーの好莱客家居（603898.SS）が5.55％高、紅星美凱龍家居'A'（601828.SS）が1.75％高。食品株の福成五豊食品（600965.SS）が2.45％高、双塔食品（002481.SZ）が1.20％高だった。海外上場の有力IT企業によるA株IPO（新規公開）の観測、国家ビッグデータ総合試験区の構想が伝わり、ハイテク株が反発。紫光国芯（002049.SZ）が8.12％高、曙光信息産業（603019.SS）が7.96％高、神州数碼信息（000555.SZ）が5.03％高だった。
一方で米国との貿易摩擦が引き続き懸念され、鉄鋼株が続落。方大スチール（600507.SS）が6.21％安、鞍鋼'A'（000898.SZ）が1.87％安、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が1.21％安に沈んだ。アルミ大手の雲南リョ業（000807.SZ）も5.85％安、中国アルミ'A'（601600.SS）が2.99％安。鉄鋼業界向けコークスの減産が懸念され、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が3.84％安、ロ安環保エナジー（601699.SS）が3.64％安など、石炭株の一角もさえない。
なお、B株市場は約7割が値下がりし、指数も小幅に続落。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が2.19％安に沈み、指数の下げを主導。深センB株では自動車大手の重慶長安汽車（200625.SZ）が2.18％安とさえない。（中国部・畦田）
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