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【3月2日の中国本土市場】
2018.03.02 16:58
主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって反落し、上海総合指数が前日比0.58%安の3254.52ポイント、B株指数が0.28%安の328.32ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、0.79%安の1万856.24ポイント。B株指数も反落し、0.14%安の1164.14ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で4168億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも売り越しに転じ、売越額はそれぞれ8億3000万元、1億2000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米国のトランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課す方針を表明し、米中間の貿易摩擦激化への警戒感が広がった。米国企業への悪影響が懸念され、ダウ平均は大幅に3日続落。下げ幅は420米ドルに達した。これを嫌気し、上海総合指数は低く寄り付いた。中国人民政治協商会議の第13期全国委員会第1回会議(全国政協)の開幕を明日に控えていることから、官制相場への期待感もあり、下げ幅は徐々に縮小。前場の終盤には小幅安の水準まで戻した。しかし、後場は再び売りが強まり、下げ幅を広げた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割あまりの銘柄が下落した。
上海市場は大型株の下げがきつかった。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.93%安となり、下落率は上海総合指数よりも大きかった。また、昨日は堅調だった深セン市場の中小型株も幅広く売られた。中小企業板指数は0.90%安、創業板指数は0.99%安だった。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて軟調。四大国有銀行株では中国銀行'A'(601988.SS)が1.18%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.48%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.36%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.14%安だった。二大石油株もそろって下落。中国石油化工'A'(600028.SS)が0.93%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.74%安だった。保険株は下げがきつく、太平洋保険'A'(601601.SS)が3.18%安、平安保険'A'(601318.SS)が1.81%安だった。
そのほかでは、米国との貿易摩擦を警戒し、鉄鋼株が大幅安。南京鋼鉄【売付のみ】(600282.SS)が6.26%安、方大スチール(600507.SS)が4.47%安、宝山鋼鉄(600019.SS)が3.90%安。一方、投資家の不安心理を背景に産金株が買われ、西部黄金(601069.SS)が7.83%高、赤峰黄金(600988.SS)が4.24%高、山東ゴールド(600547.SS)が3.43%高だった。なお、上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の5割弱で、上昇銘柄の3割よりも多かった。(中国部・千原)
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