内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【3月1日の香港市場】

2018.03.01 17:58

 主要指数はハンセン指数が前日比0.64%高の3万1044.25ポイント、H株指数が0.37%高の1万2428.88ポイントと、小幅ながらも3営業日ぶりに上昇した。一方でレッドチップ指数はわずかに3日続落し、0.24%安の4508.44ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約15%減少し、概算で1144億7400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額は18億9400万元を記録。深セン経由は13億3000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
 
 根強い米長期金利上昇への警戒感に加え、国際原油相場の大幅続落が悪材料となり、前日の米国株市場は主要指数が続落した。外部環境が一段と悪化し、本日の香港株市場では主要指数が安く寄り付いた。その後は割安感に基づく押し目買いも入り、ハンセン、H株の両指数は前日終値を挟んでもみ合い、最終的に反発して取引を終了。ハンセン指数はかろうじて終値を3万1000ポイントに乗せた。レッドチップ指数は下げ幅を縮めたものの、プラス圏を回復できず取引を終了。

 前日の調整の反動もあり、香港地場系の銘柄が総じて堅調。香港政府の新年度予算案なども材料となり、香港交易所(00388.HK)が2.67%高と反発した。開発業者の信和置業(00083.HK)は大幅増益の中間決算と特別配当を手がかりに4.04%高と切り返し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。九龍倉集団(00004.HK)が2.04%高、長江実業(01113.HK)が1.92%高など、香港財閥系の主力銘柄がしっかり。中国本土系では、音楽コンテンツ分野での海外事業の拡大が好感され、大型IT株のテンセント(00700.HK)が反発。3.42%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となり、指数の反発に貢献した。

 今年秋の開催と想定されていた中国共産党中央委員会第3回全体会議(三中全会)が先ごろスタートし、前日に閉幕。発表されたプレスリリースを通じて環境保護行政の体制強化の観測が強まった。これを受け、福莱特玻璃(06865.HK)が6.27%高、華電福新能源(00816.HK)が2.63%高、光大緑色環保(01257.HK)が0.86%高など、再エネ・新エネ関連株が堅調。個別ではフォワーダー大手の中国外運(00598.HK)が5.51%高だった。株式交換を通じた中外運空運(600270.SS)の100%子会社化計画の概要を明らかにし、思惑買いが広がった。

 一方で原油安が重しになり、中国石油天然気(00857.HK)が1.26%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.22%安、中国石油化工(00386.HK)が0.31%安と、三大石油株がそろって軟調。また、燃油安が好材料とならず、中国南方航空(01055.HK)が1.90%安、中国国際航空(00753.HK)が1.17%安など、航空大手が利益確定売りに押された。(中国部・畦田)
 
ツイート

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。