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【3月1日の中国本土市場】
2018.03.01 16:57
主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって3日ぶりに反発し、上海総合指数が前日比0.44％高の3273.75ポイント、B株指数が0.41％高の329.27ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続伸し、1.05％高の1万943.13ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、0.22％高の1165.78ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約2％増加し、概算で4325億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は買い越しに転じ、買越額は5億5300万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は8億3200万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場でダウ平均が続落し、下げ幅が380米ドルを超えたことから、中国本土の投資家心理も悪化。上海総合指数は低く寄り付いた。しかし、中小型の銘柄を中心に買いが入ると、朝方の時間帯で上げに転じ、本日の高値付近で前場を終了。後場は戻り売りに押され、中盤で下げに転じたものの、再びプラスに切り返し、取引を終了した。上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割半の銘柄が上昇した。
中小企業の景況感を反映する財新中国製造業PMIが、2月は市場予想を上回り、中小型株の追い風となった。一方で大型株は引き続き低調だった。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は3日ぶりに反発したものの、上昇率は0.43％高にとどまった。一方、深セン市場の中小企業板指数は1.26％高、創業板指数は2.06％高となり、上昇率は上海総合指数や深セン成分指数を上回った。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。ただ、四大国有銀行株はまちまちで、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.29％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が前日比変わらず、中国建設銀行'A'（601939.SS）が0.84％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.23％安だった。二大石油株もまちまちで、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.25％高だった一方、中国石油化工'A'（600028.SS）が0.31％安。保険株は総じて堅調で、平安保険'A'（601318.SS）が1.72％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.81％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が0.37％高だった。
こうしたなか、ハイテク株が大幅高。華勝天成（600410.SS）、中国ソフト（600536.SS）、用友ネット【売付のみ】（600588.SS）、上海宝信ソフト'A'【売付のみ】（600845.SS）、瑞斯康達（603803.SS）、浪潮ソフト（600756.SS）、華東電脳（600850.SS）がストップ高だった。深セン市場でもストップ高のハイテク株が目立った。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割に上った。深センB株市場は全体の6割近くの銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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