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【2月28日の香港市場】
2018.02.28 18:03
主要指数は大幅に続落した。ハンセン指数は前日比1.35％安の3万844.72ポイント、H株指数は2.09％安の1万2382.08ポイント、レッドチップ指数は1.25％安の4519.44ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2％減少し、概算で1353億2400万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由の売越額が12億700万元に縮小。一方で深セン経由は8億5600万元の買い越しに転じた（注文ベース：買注文と売約定の差）。
パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の議会証言をきっかけに、前日の米国株市場では年4回の利上げを織り込む動きが広がり、主要株価指数は反落。米長期金利の上昇への警戒感が強まると、本日の香港株市場はリスクオフの売りが膨らんだ。ハンセン指数は安く寄り付くと、前場で3万1000ポイントを割り込み、下げ幅を拡大。後場も安値圏で低迷した。H株、レッドチップの両指数も大幅安で取引を終了。本日発表された2月のCFLP製造業PMIとサービス業PMIはいずれも市場予想を下回り、A株市場が下落したことも投資家心理を悪くした。
中国でも長期金利の上昇が続くとの観測から、住宅ローン金利上昇の懸念を背景に本土系不動産株が続落した。中国海外発展（00688.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.50％安、華潤置地（01109.HK）が2.95％安、碧桂園控股（02007.HK）が1.12％安。米国と金融政策で連動する香港の地場系デベロッパーが概ね振るわず、信和置業（00083.HK）が2.39％安、恒隆地産（00101.HK）が1.37％安だった。また、大型IT株のテンセント（00700.HK）に売りが膨らみ、3.09％安で指数の下げ幅を広げた。米国でのシェール生産急増は来年も続くとの見通しが国際機関から示され、原油安の警戒感から石油株が安い。中海油田服務（02883.HK）が5.16％安、中国石油化工（00386.HK）が3.07％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.60％安。
また、香港交易所（00388.HK）は増収増益の期末決算を発表したが、好材料出尽くしの売りに押されて2.00％安。カジノ大手の銀河娯楽（00027.HK）が発表した決算内容も良好だったが、すでに織り込み済みで1.22％安と利益確定売りに押された。
一方で香港系不動産株の新鴻基地産（00016.HK）は0.69％高と底堅く、大幅増益と増配の中間決算が好材料視された。同業の新世界発展（00017.HK）も好決算を手がかりに0.33％高としっかり。香港に本拠を置く化粧品販売大手の莎莎国際（00178.HK）は旧正月連休中の良好な販売実績が好感され、5.58％高と買い進まれた。（中国部・畦田）
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