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【2月28日の中国本土市場】
2018.02.28 17:20
主要指数はまちまち。上海市場はそろって続落し、上海総合指数が前日比0.99％安の3259.40ポイント、B株指数が0.04％安の327.92ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.19％高の1万828.73ポイント。B株指数は続落し、0.41％安の1163.17ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8％減少し、概算で4249億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額は6億元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は2億4500万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長が議会証言で利上げに前向きな姿勢を示し、米長期金利が上昇。これを嫌気し、ダウ平均は4日ぶりに反落し、下落幅は300米ドル近くに達した。不安定な海外金融動向を受け、中国本土の投資家心理も悪化。上海総合指数は低く寄り付き、その後も軟調に推移した。本日発表された2月のCFLP製造業PMIとサービス業PMIはいずれも市場予想を下回り、これも株式相場の逆風となった。
上海市場の下落銘柄は全体の5割半ほどだったが、大型株を中心に売られ、上海総合指数を押し下げた。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.65％安となり、昨日と同じく下落率は上海総合指数を大きく上回った。深セン市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。中小型株が堅調で、中小企業板指数は0.32％高、創業板指数は0.57％高だった。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が昨日に続いて軟調。中国銀行'A'（601988.SS）が2.08％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.76％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が1.66％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.30％安。二大石油株も続落し、中国石油化工'A'（600028.SS）が2.28％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.59％安。保険株も売られ、太平洋保険'A'（601601.SS）が4.23％安、平安保険'A'（601318.SS）が2.93％安、新華人寿保険'A'（601336.SS）が2.29％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が2.04％安だった。
個別の材料があった銘柄では、華聯商廈（000882.SZ）がストップ高。出前アプリ「餓了麼」を展開する投資先企業に、アリババ・グループが買収を視野に接触したと報じられ、これが材料視された。また、西部証券（002673.SZ）が6.11％安。融資の担保として受け入れていた楽視網（300104.SZ）の株式をめぐり、約4億3900万元の引当処理を実施すると発表し、これが悪材料となった。中国アルミ'A'（601600.SS）と老板電器（002508.SZ）は本日も売りに押され、2日連続のストップ安となった。
B株市場は上海と深センのいずれも全体の5割半の銘柄が下落した。（中国部・千原）
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