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【2月27日の香港市場】
2018.02.27 17:46
主要指数はそろって反落。ハンセン指数は前日比0.73%安の3万1268.66ポイント、H株指数は1.46%安の1万2646.54ポイント、レッドチップ指数は0.64%安の4576.93ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約11%増加し、概算で1375億9900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は売り越しに転じ、売越額は上海経由が28億9700万元、深セン経由が1億9400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
長期金利の上げ渋りや米ドル安、ニューヨークWTI原油先物の上昇などが好感され、前日の米国株市場はダウ平均が上昇。これを追い風に、本日の香港株市場では主要指数が小高く寄り付いた。だが、上海総合指数の下落に引っ張られ、香港の主要指数もマイナス圏に沈み、後場で下げ幅を広げた。A・H重複上場株が調整し、H株指数は比較的大きな下げ幅となった。
中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作の利率引き上げに踏み切るとの観測が流れ、引き締めへの懸念から本土系金融株が戻り売りに押された。中国銀行(03988.HK)が2.45%安、中信証券(06030.HK)が2.13%安、平安保険(02318.HK)が1.89%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.84%安に沈んだ。また、主要銀行が住宅ローン金利を一段と引き上げたことから、本土系不動産株がきつい下げ。碧桂園控股(02007.HK)が3.91%安、華潤置地(01109.HK)が3.35%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、3位となった。北京首創置業(02868.HK)は小幅増収益の期末決算を発表したが、材料視されずに3.76%安。
また、火力発電会社の石炭在庫の増加が伝わり、石炭セクターが調整。ヤン州煤業(01171.HK)が7.07%安、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が3.80%安、神華能源(01088.HK)が3.41%安に沈んだ。足元好調だった空運株に利益確定売りが膨らみ、中国東方航空(00670.HK)が6.89%安、中国南方航空(01055.HK)が4.59%安、中国国際航空(00753.HK)が3.33%安。
一方で香港系保険大手のAIA(01299.HK)は好決算と増配を手がかりに3.71%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。年内に3種類の「iPhone」が発売されるとの見方が報じられ、スマホ関連の舜宇光学科技(02382.HK)が1.06%高、BYD電子(00285.HK)が1.02%高だった。また、段ボール原紙大手の玖龍紙業(02689.HK)は大幅増収益の中間決算を発表し、8.25%高と買い進まれた。(中国部・畦田)
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