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【2月27日の中国本土市場】

2018.02.27 17:05

 主要指数はそろって下落。上海市場はいずれも7日ぶりに反落し、上海総合指数が前日比1.12%安の3292.06ポイント、B株指数が0.81%安の328.06ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が7日ぶりに反落し、0.80%安の1万807.53ポイント。B株指数は反落し、0.31%安の1168.04ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べわずかに減少し、概算で4610億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は17億200万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は9億9300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は小幅安で寄り付き、下げ幅を拡大。前場の中盤で節目の3300ポイントを割り込んだ。後場は本日の安値付近で小動きとなり、終値でも3300ポイントを下回った。上海市場の下落銘柄は全体の5割ほどだったが、大型株を中心に売られ、上海総合指数を押し下げた。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.56%安となり、下落率は上海総合指数を大きく上回った。深セン市場は上昇銘柄の方が多かったものの、大型株が重荷となり、深セン成分指数の下落につながった。こうしたなか、小型株は堅調で、創業板指数は0.83%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み下落。四大国有銀行株では中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.77%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が3.27%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.77%安、中国銀行'A'(601988.SS)が1.81%安だった。米国の利上げに合わせ、中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作の利率を引き上げる可能性があると大手証券紙が報じ、投資家の警戒感が強まったもようだ。主要銀行が住宅ローン金利を一段と引き上げたことも影響した。

 二大石油株はそろって反落し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.57%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.05%安。保険株も反落し、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.41%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が1.67%安、平安保険'A'(601318.SS)が1.39%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.18%安だった。

 こうしたなか、国産旅客機C919の関連銘柄が大幅高。航発航空科技(600391.SS)、中航航空電子(600372.SS)がストップ高だったほか、航発動力(600893.SS)が7.33%高。深センA株市場でも航発動控(000738.SZ)がストップ高だった。国産旅客機の発展を強く推進すると、中国民用航空局の局長があらためて表明し、これが材料視された。一方、中国アルミ'A'(601600.SS)はストップ安。新株発行を通じてアルミ会社4社を買収する計画を発表し、これが嫌気された。老板電器(002508.SZ)は17年12月本決算の速報値が市場予想に届かず、寄り付きからストップ安となった。

 B株市場は上海と深センのいずれも全体の6割あまりの銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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