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【2月22日の香港市場】
2018.02.22 18:03
主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前日比1.48%安の3万965.68ポイント、H株指数は1.24%安の1万2528.64ポイントと、いずれも反落。レッドチップ指数は6日ぶりに反落し、1.08%安の4537.66ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約25%増加し、概算で1206億7800万HKドル。本日再開した「港股通」(本土からの香港株投資)はそろって買い越しとなり、買越額は上海経由が33億8400万元、深セン経由が20億3300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が続落。利上げのペースは緩やかとの見方が台頭し、ダウ平均は上げ幅が300ドルを超える場面もあったが、長期金利が上昇し、売りに押される展開となった。ナスダック総合株価指数は3日続落した。香港市場はニューヨーク市況を嫌気し、主要指数が低く寄り付いた。ハンセン指数は3万1000ポイントをやや上回る水準で推移していたが、終値では節目の水準を割り込んだ。こうしたなか、中国本土の春節(旧正月)連休が明け、本土マネーが香港市場に流入し、商いは活性化。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約17%に上った。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日堅調だった本土系大型株の下げがきつかった。本土系不動産株では華潤置地(01109.HK)が4.10%安、中国海外発展(00688.HK)が3.13%安となり、下落率1~2位に並んだ。本土系石油株も反落し、中国海洋石油(00883.HK)が2.23%安、中国石油化工(00386.HK)が2.18%安。本土系銀行株では中国工商銀行(01398.HK)が2.25%安。ハイテク株も売られ、舜宇光学科技(02382.HK)が2.79%安、テンセント(00700.HK)が2.53%安となり、下落率4~5位に並んだ。マカオのカジノ株はいずれも軟調で、サンズチャイナ(01928.HK)が下落率3位の3.08%安、銀河娯楽(00027.HK)が1.69%安だった。
一方、春節期間(2月15~21日)の中国本土の小売・外食企業の販売額が、前年同期比10.2%増の9260億元に上ったと伝わり、消費関連株が買われた。蒙牛乳業(02319.HK)が5.57%高、中国旺旺(00151.HK)が2.14%高となり、上昇率1~2位に並んだほか、恒安国際(01044.HK)が同4位の1.26%高だった。また、香港系銀行株の一角が買われ、恒生銀行(00011.HK)が上昇率5位の1.24%高。前場終了後に大幅増益の17年12月本決算を発表した東亜銀行(00023.HK)は0.29%高。中銀香港(02388.HK)は0.12%高だった。
そのほかの銘柄では、本土系航空株が大幅高。春節期間の航空旅客輸送が延べ1140万人に上り、前年同期比で16.1%増となったことが報じられ、これを好感した。中国東方航空(00670.HK)が5.85%高、中国国際航空(00753.HK)が5.78%高、中国南方航空(01055.HK)が4.84%高だった。(中国部・千原)
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