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【2月13日の中国本土市場】

2018.02.13 16:54

 主要指数はいずれも続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.97%高の3184.95ポイント、B株指数が0.70%高の322.89ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.68%高の1万362.43ポイント、B株指数が1.05%高の1146.92ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約1%減少し、概算で3471億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3800万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は8億3900万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 日本が祝日だった昨日は、上海総合指数が5日ぶりに反発し、前営業日比0.77%高の3154.12ポイント。大型株は軟調だったものの、幅広い銘柄が買われ、上海総合指数を押し上げた。先週の株価の大幅調整を受け、中国証券監督管理委員会(CSRC)などが上場企業の筆頭株主などに買い増しを奨励したと、外電が報道。証券会社や投資信託にも対応を求めたと伝えており、投資家心理が改善したもようだ。ただ、15日の大年夜(旧暦大晦日)から春節(旧正月)連休が始まることから、商いは閑散。この日は両市場合計の売買代金が、昨年12月29日以来の4000億元割れとなった。

 本日は上海総合指数が高く寄り付き、前場の中盤で3200ポイントを抜いた。節目の水準を回復したことで、その後は上値が重く、後場の序盤で3200ポイントを割り込み、本日の始値付近で取引を終了した。商いは引き続き閑散で、両市場合計の売買代金は2日続けて4000億元を下回った。上海市場の上昇銘柄は全体の5割にとどまった。深セン市場は下落銘柄の方が多かった。こうしたなか、本日は大型株が相場をけん引した。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は6日ぶりに反発。上昇率は1.69%高で、上海総合指数を上回った。

 外電が報じた当局の“窓口指導”が、本日も投資家心理の改善につながったもようだ。また、1月の人民元貸出残高の月間増加額が市場予想を大幅に上回り、過去最高記録を更新したことも、追い風となった。1月末のマネーサプライM2の伸び率も、市場予想を上回った。本日の上海A株市場では時価総額の大きな銀行株が堅調。四大国有銀行株では、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.87%高、中国銀行'A'(601988.SS)が1.66%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.56%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.46%高だった。二大石油株もそろって上昇し、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.63%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.25%高。保険株も買われ、太平洋保険'A'(601601.SS)が4.66%高、平安保険'A'(601318.SS)が3.17%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が1.31%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.34%高だった。

 B株は上海市場と深セン市場のいずれも全体の8割近くの銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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