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【2月9日の中国本土市場】
2018.02.09 17:06
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前日比4.05%安の3129.85ポイント。B株指数は5日続落し、3.00%安の316.05ポイントだった。深セン市場はそろって反落し、深セン成分指数が3.58%安の1万1.22ポイント、B株指数が3.23%安の1110.84ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約20%増加し、概算で4942億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも売り越しに転じ、売越額はそれぞれ20億100万元、4億6700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場は長期金利の上昇を背景に、ダウ平均が大幅続落。下げ幅は1000米ドルを超え、史上二番目の大きさとなった。ナスダック総合株価指数も大幅安。海外市況が非常に不安定ななか、春節(旧正月)連休を前にした週末を迎え、手仕舞い売りが加速した。上海総合指数は3200ポイント割れで寄り付き、下げ幅を拡大。前場や後場の中盤では、3100ポイントを割り、下落率が6%を超える場面もあった。終値は3100ポイント割れを回避したものの、昨年7月18日以来の3200ポイント割れとなった。上海市場は下落銘柄が全体の9割近くに達した。深セン市場は全体の8割の銘柄が下落した。
大型株の下げがきつく、上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は4.61%安。上海市場と深セン市場の大型株300銘柄で構成されるCSI300指数は4.27%安となり、いずれの下落率も上海総合指数を上回った。一方、深セン市場の中小企業板指数は2.86%安、創業板指数は2.98%安だった。春節連休の資金需要にあわせ、中国人民銀行(中央銀行)は1月中旬から累計で2兆元近くの流動性を供給。だが、上海証券取引所の国債現先利回りは翌日物が3%台、7日物が4%台に上昇しており、こうしたマーケット金利の上昇も株式市場への逆風となった。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が売られ、うち四大国有銀行株では中国農業銀行'A'(601288.SS)が3.48%安、中国銀行'A'(601988.SS)が2.94%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.05%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.53%安。二大石油株はそろって大幅安となり、中国石油化工'A'(600028.SS)が5.05%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が4.90%安だった。保険株の下げはさらにきつく、新華人寿保険'A'(601336.SS)が9.05%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が8.57%安、平安保険'A'(601318.SS)が6.60%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が6.19%安だった。こうしたなか、食品株、酒造株、医薬株の一角などが逆行高となった。
上海B株市場で上昇したのは1銘柄のみで、そのほかは下落した。深センB株市場は全銘柄が値下がりした。(中国部・千原)
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