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【2月8日の中国本土市場】
2018.02.08 17:24
主要指数は上海が続落、深センは反発と分かれた。上海市場は上海総合指数が3日連続の大幅安に沈み、前日比1.42％安の3262.05ポイント。B株指数は0.24％安の325.86ポイントと小幅に4日続落した。深セン市場は4日ぶりに反発し、深セン成分指数が1.22％高の1万372.58ポイント、B株指数が0.43％高の1147.95ポイント。両市場の売買代金は前日比で約2割も減少し、概算で4119億元にとどまった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は買い越しに転じ、買越額は13億4800万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は17億1300万元だった。（注文ベース：買注文と売約定の差）。
足元の株価調整で値ごろ感が広がり、本土市場は2600以上の銘柄が上昇。来週に控えた旧正月連休商戦や、来月から本格化する上場企業の期末決算・配当への期待感なども広がった。深セン成分指数は堅調に推移し、4日ぶりに反発して取引を終了。もっとも、米国発の世界同時株安の余波は本日も残るほか、中国人民銀行（中央銀行）の資金供給見送り、1月の貿易黒字額の縮小をきっかけとした人民元レートの急落なども加わり、大型株を中心に約550の銘柄が下落。上海総合指数は本日も低迷し、昨年末以来の3300ポイント割れで取引を終えた。
旧正月前の資金逼迫感が意識され、大型金融株が続落。中国人寿保険'A'（601628.SS）が5.36％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が4.34％安、中信証券'A'（600030.SS）が1.58％安に沈んだ。国際原油相場の大幅安が影響し、中国石油化工'A'（600028.SS）が6.01％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が2.45％安と、両大型石油株が全体の地合いを冷やした。一部で石炭価格の上限設定政策が導入されたと伝わり、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が6.12％安、神華能源'A'（601088.SS）が5.39％安など、石炭大手が急落。建設大手が大きく売られ、中国交通建設'A'（601800.SS）が7.56％安、中国中鉄'A'（601390.SS）が6.42％安だった。
一方で旧正月商戦を見据え、白酒大手が上昇。洋河酒廠（002304.SZ）が5.09％高、茅台酒（600519.SS）が2.56％高、宜賓五糧液（000858.SZ）が1.40％高で取引を終えた。ハイテク関連株への押し目買いが目立ち、欧菲科技（002456.SZ）が7.35％高、海康威視（002415.SZ）が5.85％高、科大訊飛（002230.SZ）が4.67％高など、特に深セン上場の優良株が物色され、指数上昇に貢献。
なお、B株市場は約6割の銘柄が上昇。上海B株では水酸化ナトリウム価格の上昇を追い風に、上海塩素アルカリ化工（900908.SS）が1.42％高。深センB株では白酒大手の安徽古井貢酒（200596.SZ）が1.85％高と、A株に連れ高した。（中国部・畦田）
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