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【2月7日の中国本土市場】

2018.02.07 16:50

 主要指数はいずれも続落。上海市場は上海総合指数が2日連続の大幅安に沈み、前日比1.82%安の3309.25ポイントだった。B株指数は0.35%安の326.66ポイントと小幅に3日続落。深セン市場もそろって3日続落し、深セン成分指数が1.25%安の1万246.97ポイント、B株指数が0.15%安の1142.95ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約6%減少し、概算で5265億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売越額は1億5900万元へ大幅に縮小。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しに転じ、買越額は19億6100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 連日の株価急落を経た前日の米国株市場は自律反発狙いの買いが入り、主要指数が大幅に反発。これにより外部環境が改善すると、本日の本土株市場でも買い戻す動きが広がり、上海総合、深セン成分の両指数は1%以上反発して寄り付いた。もっとも、その後は大型株が足を引っ張り、下げに転じて前場を終了。後場も振るわず、特に上海総合指数は下げ幅を徐々に広げて取引を終え、3300ポイント割れが目前となった。両市場全体の下落銘柄数は1000を下回ったが、大型株が指数の下げを主導した。旧正月連休を前に引き続きリスクオフ・様子見ムードが燻り、大型株が換金・利益確定売りに押された。

 中国人民銀行(中央銀行)、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)がそれぞれ新年度の活動方針会議を開き、そろって金融リスクの抑制やデレバレッジ(負債圧縮)を最重要項目に掲げた。金融引き締めの懸念が広がり、大型の金融株が指数の下げ幅を拡大。招商銀行'A'(600036.SS)が6.44%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が5.95%安、中信証券'A'(600030.SS)が4.86%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.75%安など、続落した。デベロッパー向け融資の先細り懸念が一段と深まり、不動産株も続落。金利上昇による利払い負担も警戒され、保利房地産(600048.SS)が9.37%安、招商局蛇口【売付のみ】(001979.SZ)が9.96%安、万科企業'A'(000002.SZ)が7.92%安、緑地HD(600606.SS)が5.40%安に沈んだ。

 一方で前日の急落の反動から、両市場で2100以上の銘柄が上昇。旧正月連休商戦や業界再編を織り込み、中国電影(600977.SS)が3.51%高、上海電影(601595.SS)が2.68%高など、映画関連株が反発。視覚文化(000681.SZ)が6.74%高など、メディア・広告株が物色された。農業関連の振興策の加速を織り込み、登海種業(002041.SZ)が4.10%高、新五豊(600975.SS)が3.25%高など、農業セクターが反発。また、半導体株に押し目買いが入り、士蘭微電子(600460.SS)が3.81%高だった。

 なお、B株市場も値上がり銘柄の方が多かった。だが、大型株が足を引っ張り、上海、深センの両指数は続落した。(中国部・畦田)
 
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