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【2月2日の香港市場】

2018.02.02 18:03

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は続落し、前日比0.12%安の3万2601.78ポイントだった。H株指数は0.77%高の1万3538.66ポイント、レッドチップ指数は0.19%高の4818.65ポイントと、いずれも反発。メインボードの売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で1479億3200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が42億1300万元、深セン経由が11億8700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は長期金利の上昇が嫌気されたものの、個別銘柄の決算を材料にダウ平均が続伸した。一方、香港市場ではドル金利の上昇にともなうマネー流出が警戒され、ハンセン指数は低く寄り付いた。上海総合指数が朝方で節目の3400ポイントを割り込んだことが逆風となり、ハンセン指数も下げ幅を広げたが、前場の中盤から買い戻され、上げに転じた。H株指数とレッドチップ指数は前場の中盤頃から総じて堅調に推移。ただ、ハンセン指数は後場に入ると、前日終値を挟んで一進一退となり、小幅安で引けた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、招商局港口(00144.HK)が下落率1位の5.19%安。独占禁止法に基づく調査の結果、大連港、広州港、深セン港でコンテナの積卸料金が引き下げられることになり、これが嫌気された。港湾企業の業績に与える悪影響は限りがあるものの、投資家心理を悪化させると、アナリストは指摘している。

 マカオのカジノ株は後場の中盤で急落。銀河娯楽(00027.HK)が下落率2位の2.00%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が1.43%安。中国政府が海南省でのオンラインカジノ経営解禁を検討中で、長期的には実店舗でのカジノ開業も念頭に入れていると外電が報じ、これが売り材料となった。海南省への入境制限の緩和や新空港の建設も計画に含まれるという。マカオの近隣に新たなカジノリゾートが建設されることへの警戒感が、カジノ株への売りにつながった。

 昨日の下落率2位だった聯想集団(00992.HK)は続落し、本日は同3位の1.82%安。スマートフォン事業の業績予想を下方修正したアナリストが目標株価を引き下げ、これが嫌気された。このほか、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が下落率4位の1.65%安となり、ハンセン指数の重荷となった。
 
 一方、米アップルの決算が市場予想を上回ったことを好感し、瑞声科技(02018.HK)が上昇率1位の7.30%高、舜宇光学科技(02382.HK)が同5位の3.79%高。また、本土系のエネルギー株が大幅高となり、石炭最大手の神華能源(01088.HK)が上昇率2位の5.79%高だったほか、中国海洋石油(00883.HK)が同3位の4.80%高、中国石油化工(00386.HK)が同4位の3.87%高、中国石油天然気(00857.HK)が同6位の3.77%高だった。

 碧桂園控股(02007.HK)は最高財務責任者(CFO)が短期間内に増資を再び検討することはないと発言したことを好感し、1.57%高。吉利汽車(00175.HK)は1.02%高。ロンドン子会社の電動自動車が受注好調であり、米国市場でも販売する可能性があると経営トップが発言し、これが材料視された。(中国部・千原)
 
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