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【1月30日の中国本土市場】
2018.01.30 17:12
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が続落し、前日比0.99%安の3488.00ポイント。B株指数は小反発し、0.03%高の347.11ポイントだった。深セン市場はそろって続落し、深セン成分指数が0.65%安の1万1278.78ポイント、B株指数が0.49%安の1200.13ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約21%減少し、概算で4377億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しが続き、売越額は1億7000万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は7億100万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場で利益確定売りが広がり、ダウ平均が4日ぶりに反落。下げ幅が大きかったことから、中国本土の投資家心理も悪化した。上海総合指数は低く寄り付き、下げ幅を拡大。節目の3500ポイントを割り込んで前場を終了した。後場で一段安となり、本日の安値付近で取引を終了。終値は7日ぶりに3500ポイントを割り込んだ。下落銘柄は上海市場で全体の5割弱ほど、深セン市場で4割半程度だったが、昨年から堅調だった大型株が利益確定売りに押され、上海総合指数の重荷となった。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.33%安となり、下落率は上海総合指数を上回った。手控えムードが広がり、両市場合計の売買代金は8日ぶりに5000億元を下回った。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて軟調。四大銀行株はいずれも下落し、中国銀行'A'(601988.SS)が2.60%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.01%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.99%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.47%安だった。二大石油株もそろって売られ、中国石油化工'A'(600028.SS)が3.09%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.04%安。保険株はまちまちだった。
こうしたなか、テンセント(00700.HK)、蘇寧雲商(002024.SZ)、京東、融創中国(01918.HK)の4社が総額340億元を投じ、一昨年に香港市場での上場を廃止した万達商業地産の株式(発行済み株数の約40%)を買収するとのニュースが流れた。4社を新たな投資家として迎え入れた後、万達商業地産は社名を変更し、1~2年で不動産事業を消化したうえで、純粋なビジネスマネジメント企業に事業を転換。早期の上場を目指すという。
このニュースを材料に、万達商業地産の非公開化に関連する銘柄のほか、オンラインとオフラインが融合した「ニューリテール」(新しい小売業)の関連銘柄が急騰。皇氏集団(002329.SZ)、上海九百(600838.SS)、宝鋼包装【売付のみ】(601968.SS)がストップ高だった。
上海B株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。深センB株市場は全体の6割の銘柄が下落した。(中国部・千原)
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