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【1月29日の中国本土市場】
2018.01.29 16:59
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が反落し、前営業日比0.98%安の3523.00ポイント。B株指数は4日ぶりに反落し、0.25%安の347.00ポイントだった。深セン市場はそろって反落し、深セン成分指数が1.77%安の1万1352.71ポイント、B株指数が1.25%安の1206.13ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約11%増加し、概算で5554億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は4億3000万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も2億8300万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は朝方から堅調に推移していたが、前場の終盤で下げに転じた。後場も中盤から下げ幅を広げ、本日の安値付近で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも、大型株を中心に全体の7割あまりの銘柄が下落。大型株は昨年から上げ幅を積み重ねていたことから、利益確定売りに押されたもようだ。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.64%安となり、下落率は上海総合指数を大きく上回った。上海市場と深セン市場の大型株300銘柄で構成されるCSI300指数も1.80%安となった。また、中国証券監督管理委員会(CSRC)が相場操縦への監視を強め、急騰が著しい銘柄やテーマ株などを注視する姿勢を示したことも、投資家心理を悪化させた。
上海A株市場の主力セクターでは、先週末堅調だった銀行株や二大石油株がまちまち。保険株は軒並み売られ、太平洋保険'A'(601601.SS)が3.61%安、平安保険'A'(601318.SS)が3.60%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.33%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.69%安だった。
こうしたなか、石炭株が大幅高となり、大同煤業(601001.SS)が6.76%高、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が6.02%高、陝西煤業(601225.SS)が3.66%高、平煤(601666.SS)が3.40%高、神華能源'A'(601088.SS)が3.28%高。華東地域や華中地域が雪と寒波に見舞われ、電力需要が高まり、石炭不足に陥っていることが手がかりとなったもようだ。業績期待を背景に鉄鋼株が買われ、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が4.38%高、南京鋼鉄【売付のみ】(600282.SS)が4.36%高、宝山鋼鉄(600019.SS)が3.08%高だった。一方、CSRCの姿勢を受け、昨年から株価の上昇が顕著だった酒造株が売られた。沱牌舎得酒業【売付のみ】(600702.SS)がストップ安だったほか、水井坊(600779.SS)が6.60%安、茅台酒(600519.SS)が5.26%安だった。
上海B株市場は全体の8割あまりの銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割あまりだった。(中国部・千原)
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