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【1月25日の中国本土市場】
2018.01.25 17:12
主要指数は上海B株を除き、小幅に反落した。上海市場は上海総合指数が8営業日ぶりに下落し、前日比0.31%安の3548.30ポイント。B株指数はわずかに続伸し、0.38%高の347.44ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日ぶりの反落で、0.47%安の1万1552.56ポイント。B株指数は反落し、0.26%安の1216.07ポイントだった。両市場の売買代金(速報値)は概算で5814億元となり、前日比で約3%減少。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は14億9000万元の買い越しに再び転じた。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は9億8400万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
年初からの急ピッチの上昇を受け、本日の本土市場は幅広い銘柄が利益確定売りに押された。値下がり銘柄数は1900を超えた。上海総合、深セン成分の両指数はもみ合いながらも小幅安で取引を終了。大型株50銘柄で構成される上証50指数は調整し、連騰記録は19で途切れた。ダボス会議に出席中の劉鶴・中央財経領導小組弁公室主任が基調講演を行い、過剰投資・債務の削減の推進をあらためて強調。構造改革にともなう短期的な景気悪化への懸念が広がり、上値を重くした。
中国人民銀行(中央銀行)による資金供給オペの見送りを受け、張家港銀行(002839.SZ)がストップ安、中信銀行'A'(601998.SS)が1.89%安など、銀行株が反落。本日から一部銀行で実施された預金準備率引き下げによる流動性増加の効果は限定的との見方も嫌気された。また、前日急騰した証券株に調整圧力が強まり、中国銀河証券'A'(601881.SS)が3.50%安、中信証券'A'(600030.SS)が2.57%安、華泰証券'A'(601688.SS)が2.53%安。政策の影響でデベロッパーの資金調達環境の悪化が意識され、光明房地産(600708.SS)が5.49%安、保利房地産(600048.SS)が4.14%安、緑地HD(600606.SS)が2.70%安など、不動産株に利益確定売りが目立った。燃油コスト負担の増加が懸念され、中遠海運能源運輸'A'(600026.SS)が0.78%安、中遠海運控股'A'(601919.SS)が0.69%安と、海運大手がさえない。
一方で金価格の先高感を受け、金鉱大手の紫金砿業'A'(601899.SS)が8.40%高。好業績見通しの発表も好感された。赤峰黄金(600988.SS)が3.10%高、山東ゴールド(600547.SS)が2.89%高など、金鉱株全体が堅調。中国国際航空'A'(601111.SS)が5.71%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が3.49%高など、航空株が値上がりした。
なお、B株市場はA株と異なる展開。上海B株は大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率2位の2.31%高と買い進まれ、指数の続伸に大きく貢献した。また、深センB株では値上がり銘柄の方が多かった。(中国部・畦田)
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