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【1月22日の中国本土市場】
2018.01.22 17:00
主要指数は上海B株を除いて上昇。上海市場は上海総合指数が小幅ながらも5営業日続伸し、前営業日比0.38％高の3501.36ポイントだった。B株指数は5日ぶりに小反落し、0.03％安の346.45ポイント。深セン市場はいずれも反発し、深セン成分指数が1.91％高の1万1513.08ポイント、B株指数が0.77％高の1219.70ポイント。両市場の売買代金は先週末比で約5％減少し、概算で5172億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は11億4700万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は12億3700万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週明けの上海総合指数は小安く寄り付くと、その後は小幅なもみ合いを経てわずかに続伸。節目の3500ポイントを前に上値の重さが目立ったが、最終的に15年末以来の大台回復で取引を終えた。深セン成分指数は順調に上げ幅を広げ、本日の高値圏で大引け。値上がり銘柄は上海市場が約5割半、深センが約6割だった。IPO（新規公開）の増加や証券当局による監督規制の強化などの悪材料はみられたが、全般的に堅調な景気と企業業績への期待感が支援材料になった。
政府が「IPv6」（次世代のインターネット接続規格）の普及・拡大をあらためて打ち出し、IT・家電セクターが総じて上昇した。格力電器（000651.SZ）がストップ高、青島ハイアール（600690.SS）が8.13％高、美的集団（000333.SZ）が5.60％高、海信科龍電器'A'（000921.SZ）が3.18％高など、情報家電大手が好調。2月の旧正月連休中のレジャー需要拡大を織り込み、衆信旅游（002707.SZ）が7.04％高、中青旅（600138.SS）が6.94％高、中国国旅（601888.SS）が2.01％高など、観光セクターが堅調だった。分衆信息（002027.SZ）が6.21％高、中国電影（600977.SS）が5.76％高、上海電影（601595.SS）が3.18％高など、映画関連株もしっかり。また、業界団体が生産設備の稼働率回復の傾向を指摘し、鉄鋼セクターが上昇。本鋼板材'A'（000761.SZ）が5.70％高、撫順特殊鋼（600399.SS）が2.52％高、北京首鋼（000959.SZ）が1.64％高だった。
一方で法令違反が見つかった浦東発展銀行（600000.SS）は4億元以上の罰金処分が嫌気され、3.54％安。これが銀行株全体の悪材料となり、中国農業銀行'A'（601288.SS）が2.46％安、中国民生銀行'A'（600016.SS）が1.86％安など、上海総合指数の足を引っ張った。
なお、B株市場はA株に比べると地合いは振るわず、上海B株では親会社グループの経営不安を背景に海航創新（上海）（900955.SS）がストップ安に沈み、上海B株指数の下げにつながった。（中国部・畦田）
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