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【1月17日の中国本土市場】
2018.01.17 17:14
主要指数はまちまち。上海市場はそろって続伸し、上海総合指数が前日比0.23%高の3444.67ポイント、B株指数が0.11%高の344.87ポイントだった。深セン市場はいずれも反落し、深セン成分指数が0.72%安の1万1303.96ポイント、B株指数が0.10%安の1204.42ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約14%増加し、概算で6100億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は2億9300万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も3億5100万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海市場は時おり下げに転じる場面もあったが、総じて堅調に推移した。上海市場と深セン市場のいずれも全体の5割の銘柄が上昇。両市場合計の売買代金は約2カ月ぶりに6000億元を上回った。こうしたなか、大型株が引き続き堅調。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.40%高となり、14日続伸を記録した。一方、深セン市場は大型株が重荷となり、深セン成分指数はマイナス圏での値動きに推移。もっとも、ベンチャー企業で構成される創業板指数は堅調で、0.71%高となった。
上海A株市場の主力セクターでは、銀行株が総じて堅調。うち時価総額の大きな四大国有銀行は、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.97%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.94%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.68%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.47%高だった。中国人民銀行(中央銀行)が貧困層や零細企業の金融機会の向上を目指し、インクルーシブ・ファイナンスに対する預金準備率の引き下げを計画しているが、今月25日から実施される見通しであることが明らかとなり、これが材料視されたもようだ。零細企業、自営業、貧困層などへの融資が一定の水準に達した銀行は、預金準備率が0.5~1.0%引き下げられることになる。
証券株も軒並み堅調。浙商証券(601878.SS)が9.03%高、中原証券'A'(601375.SS)が6.13%高だった。保険株や二大石油株はまちまちだった。三大航空株はいずれも大幅安となり、中国南方航空'A'(600029.SS)が4.30%安、中国国際航空'A'(601111.SS)が4.23%安、中国東方航空'A'(600115.SS)が2.60%安だった。三大航空会社の国有資本支配について、持ち株比率を50%以下に引き下げることができるものの、筆頭株主の地位を維持しなければならないという当局の見解が明らかとなり、これが嫌気された。民営資本の誘致が小規模にとどまるとの見方が、失望感につながったもようだ。
上海B株市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇。深センB株市場は全体の5割あまりの銘柄が下落した。(中国部・千原)
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