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【1月16日の中国本土市場】

2018.01.16 17:08

 主要指数はいずれも反発した。上海市場は前日比0.76%高の3436.59ポイント、B株指数は0.91%高の344.49ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに上昇し、0.70%高の1万1386.91ポイント。B株指数は4日ぶりの反発で、1.23%高の1205.65ポイントだった。両市場合計の売買代金は前日比で約9%減少し、概算で5353億元。 「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は再び買い越しとなり、買越額は9億4900万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は引き続き買い越しで、買越額は15億8800万元に増加した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 前日に上海総合指数の連騰記録が11日間でストップしたことが影響し、本日の上海総合、深セン成分の両指数は利益確定売りに押されるかたちで小安く寄り付いた。だが、すぐにプラス圏を回復すると、その後は概ね小幅高で推移。取引終了にかけてやや上げ幅を広げ、いずれも高値引けした。両市場全体で約6割半の銘柄が上昇。中国人民銀行(中央銀行)による約2700億元の資金供給や人民元高、不動産市場への土地供給多様化への期待感などが支援材料になった。

 政府に限られていた住宅用土地の供給サイドについて、将来的に多様化する方針を国土資源部トップが表明。これを受けて不動産株が物色され、大手の万科企業'A'(000002.SZ)は8.38%高で過去最高値を更新した。緑地HD(600606.SS)がストップ高、保利房地産(600048.SS)が6.50%高など、ほかの大手も好調。住宅市場と相関性が高いセメント、家電・家具、建機などの関連銘柄も連れ高した。三一重工(600031.SS)が4.23%高、海信科龍電器'A'(000921.SZ)が5.59%高、欧派家居(603833.SS)が3.57%高、北京金隅'A'(601992.SS)が4.11%高。中央政府の「中央一号文件」をめぐる思惑買いから農業関連株が動意付き、北大荒農業(600598.SS)がストップ高、新希望六和(000876.SZ)が6.39%高だった。販売価格の上昇を織り込み、酒造を中心とする食品セクターが好調。燕京ヒ酒(000729.SZ)がストップ高など、特にビール大手が買われた。

 一方で燃油高への懸念と利益確定売りに押され、春秋航空(601021.SS)が5.06%安、中国国際航空'A'(601111.SS)が3.90%安など、航空大手がさえない。西部黄金(601069.SS)が6.55%安、赤峰黄金(600988.SS)が1.58%安など、金鉱株も低迷。

 なお、B株市場は約7割半の銘柄が上昇。上海B株では地場系の不動産株が物色され、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が1.82%高、上海臨港(900928.SS)が1.43%高だった。深センB株では自動車大手の江鈴汽車(200550.SZ)がストップ高。特別配当の実施が好感された。(中国部・畦田)
 
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