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【12月29日の中国本土市場】
2017.12.29 17:03
2017年の最終取引日は、主要指数がそろって上昇。上海市場は上海総合指数が続伸し、前日比0.32％高の3307.17ポイント。B株指数は4日続伸し、0.37％高の341.81ポイントだった。深セン市場はいずれも続伸し、深セン成分指数が0.60％高の1万1040.45ポイント、B株指数が0.46％高の1163.43ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約14％減少し、概算で3658億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8億7100万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は7億7000万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、すぐに上げに転じ、3300ポイントを挟んで一進一退となった。前場の中盤や後場の序盤で下げに転じる場面もあったが、大引け間際に上げ幅を広げ、3日ぶりに終値で3300ポイントを回復した。上海市場は全体の6割半の銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の7割近くに上った。今年の最終取引日だったことから、商いは少なく、両市場合計の売買代金は3日ぶりに4000億元を下回った。
2017年は大型株の上昇が顕著だった。上海市場の全銘柄で構成される上海総合指数は、年間で6.55％高。深セン総合指数は軟調で、年間で3.54％安となった。これらに対し、上海の大型50銘柄で構成される上証50指数は年間で25.07％高と、大きくアウトパフォームした。MSCI新興市場指数に大型のA株が組み込まれる前に、海外投資家などに大型株が物色されたもようだ。
本日の上海A株市場では、時価総額の大きな四大国有銀行株がそろって上昇。中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.72％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が1.32％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.01％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.97％高だった。二大石油株はまちまち。保険株はそうじて軟調だった。そのほかでは、観光、不動産、製薬、家電などの関連銘柄が堅調。一方、昨日は堅調だった非鉄金属株が売られ、白銀有色（601212.SS）が3.29％安、西部黄金（601069.SS）が2.87％安、紫金砿業'A'（601899.SS）が2.13％安、洛陽欒川'A'（603993.SS）が1.85％安だった。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割近くに達した。深センB株市場は全体の7割の銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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