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北京金隅、冀東水泥との再編を合弁形式に切り替え
2017.12.29 11:22
北京金隅(02009.HK)は28日、冀東発集団有限責任公司を通じて支配している冀東水泥【売付のみ】(000401.SZ)へのセメント・クリンカー資産の注入計画について、合弁会社設立の方式に切り替えると発表した。現在のプランでは中国証券監督管理委員会(CSRC)の最終承認を得ることが難しいためと説明。新しい計画によると、北京金隅は14億2300万元、冀東水泥は15億7700万元を出資し、金隅冀東水泥(唐山)有限責任公司(金隅冀東水泥)を設立する。その後、北京金隅と冀東水泥はそれぞれセメント・クリンカー事業資産の一部を金隅冀東水泥に現物出資するという。
最終的に合弁会社への出資比率は北京金隅が最大49%、冀東水泥が最低51%となる見込み。初期段階の評価額によると、現物出資後の金隅冀東水泥の資本金は設立時の30億元から157億3300万元に拡大し、現物出資額は北京金隅が60億3800万元、冀東水泥が66億9500万元に上るという(出資比率は北京金隅が47.42%、冀東水泥が52.58%)。
北京金隅はセメント・クリンカーの事業会社10社の出資持分51~100%を現物出資する計画。10社のうち環境技術関連会社については、北京金隅は総額8億1836万6053元を拠出して完全子会社化したうえで、51%の出資持分を現物出資する。一方の冀東水泥も事業会社22社の出資持分59~100%を現物出資する。
今回の再編により、北京金隅と冀東水泥の競合関係が解消され、グループ全体での経営効率化や収益力の向上などが見込めると説明。冀東水泥は合弁会社の支配権を取得することで事業規模が大幅に拡大するほか、北京金隅も冀東水泥を傘下に置くことから再編後も合弁会社を連結下に置くという。
なお、今回の再編を受け、冀東水泥の株式は2017年11月21日から売買を停止している。
(同件につきましては、2016年12月16日付「冀東水泥への資産注入計画の審査が一時停止」、2016年10月12日付「唐山市政府傘下企業の買収が完了」、2016年7月20日付「唐山市政府傘下企業の買収計画を国資委が承認」、2016年7月7日付「冀東水泥に対する注入予定資産の詳細」、2016年6月16日付「買収対象企業の財務データを訂正」、2016年6月1日付「唐山市政府傘下の多角経営企業を買収へ」、2016年4月18日付「唐山市政府傘下のA株企業と再編へ」、2016年4月6日付「親会社が唐山市政府との戦略提携に向け交渉中」をご参照ください)
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/12/28)
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