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【12月28日の中国本土市場】
2017.12.28 17:14
主要指数は小幅ながらもそろって上昇した。上海市場は上海総合指数が反発して、前日比0.62％高の3296.38ポイント。B株指数は0.70％高の340.55ポイントと、3日続伸した。深セン市場は反発し、深セン成分指数が0.57％高の1万974.00ポイント、B株指数が0.59％高の1158.03ポイント。両市場の売買代金（速報値）は前日比で約4％増加し、概算で4243億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額はそれぞれ15億9200万元、14億6400万元に増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場は約1900の銘柄が上昇。値下がり数は約1260だった。上海総合、深セン成分の両指数は前場の中盤から堅調になると、後場も底堅く推移して取引を終了。上海総合指数は節目の3300ポイントを回復する場面もみられた。国内外の金属相場の上昇などを受けて来年の景気見通しが改善し、買い戻す動きが広がった。
金属相場の上昇を支えに非鉄セクターが動意付いた。紫金砿業'A'（601899.SS）がストップ高、雲南リョ業（000807.SZ）が9.40％高、洛陽欒川'A'（603993.SS）が6.85％高、雲南銅業（000878.SZ）が5.35％高。同じく景気敏感株の鉄鋼セクターにも買いが入り、宝山鋼鉄（600019.SS）が3.34％高、河鋼（000709.SZ）が1.82％高。石炭価格の先高感がみられ、中煤能源'A'（601898.SS）が1.24％高、神華能源'A'（601088.SS）が1.16％高など、石炭大手もしっかり。また、白酒大手の茅台酒（600519.SS）は今期の好業績と来年の製品価格引き上げの見通しを明らかにし、8.20％高。これを手がかりに、洋河酒廠（002304.SZ）が4.44％高、宜賓五糧液（000858.SZ）が3.79％高など、同業他社も連れ高した。
一方で電気自動車（EV）の関連銘柄の一角に利益確定売りがみられ、BYD'A'（002594.SZ）が2.13％安、衆泰汽車（000980.SZ）が1.06％安、江淮汽車（600418.SS）が0.41％安だった。足元で過熱感が出ていたガスセクターに調整売りがみられ、長春ガス【売付のみ】（600333.SS）が7.77％安、深センガス（601139.SS）が3.78％安、重慶燃気（600917.SS）が3.13％安。
なお、B株市場は約8割の銘柄が上昇。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が1.84％高と続伸し、指数の上昇に貢献した。深センB株では社名変更により主力事業の転換をあらためて印象付けた重慶建設汽車系統（200054.SZ）に買いが入り、上昇率1位の9.26％高で引けた。（中国部・畦田）
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