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【12月27日の中国本土市場】
2017.12.27 17:01
主要指数は上海B株を除いて反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.91％安の3275.78ポイント。B株指数はわずかに続伸し、0.12％高の338.16ポイントだった。深セン市場は反落し、深セン成分指数が1.00％安の1万911.21ポイント、B株指数が0.23％安の1151.22ポイント。両市場の売買代金は前日比で約13％増加し、概算で4100億元。約2週間半ぶりに4000億元台を回復した。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）は本日から再開し、買越額はそれぞれ7億9800万元、1億3000万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場は約6割の銘柄が値下がり。上海総合指数は前場で小安くもみ合い、後場で下げ幅を広げて再び3300ポイントを割り込んだ。大型株が振るわず、50銘柄で構成する上海50指数の下落率は一時2％を超えた。引き続き年末を前にした金融市場の資金逼迫感、非流通株の売却解禁による需給悪化などが重しになり、年初来での上昇銘柄に利益確定売りが広がった。
特に保険大手に利益確定売りが膨らみ、平安保険'A'（601318.SS）が4.85％安、新華人寿保険'A'（601336.SS）が4.53％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が3.58％安など、指数の下げ幅を広げた。太陽電池の材料となる単結晶シリコン大手の隆基シリコン（601012.SS）は製品価格の引き下げを悪材料に、5.18％安。中太陽能（000591.SZ）が2.01％安、林洋能源（601222.SS）が0.89％安など、太陽光関連の銘柄がさえない。
また、米アップル社「iPhone X」の販売不振が伝えられ、ハイテク関連株が総じて売られた。大華技術（002236.SZ）が5.86％安、士蘭微電子（600460.SS）が4.74％安、水晶光電（002273.SZ）が3.42％安、江蘇長電科技（600584.SS）が2.89％安。大手航空3社は中国南方航空'A'（600029.SS）が3.25％安、中国国際航空'A'（601111.SS）が3.07％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が2.76％安と売られ、原油相場の上昇による燃油コスト拡大が懸念された。
一方で18～20年にかけて新エネルギー車の自動車取得税が全額免除となることが明らかとなり、電気自動車（EV）の関連銘柄が上昇。衆泰汽車（000980.SZ）が6.25％高、BYD'A'（002594.SZ）が5.91％高、江淮汽車（600418.SS）が2.97％高だった。秦皇島港'A'（601326.SS）が連日のストップ高、広州港（601228.SS）が1.63％高など、港湾セクターの一角も続伸。
なお、B株市場はA株に連れ安し、約6割の銘柄が値下がり。それでも上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率1位の1.80％高と買われ、指数の上昇に貢献した。（中国部・畦田）
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