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【12月21日の香港市場】
2017.12.21 17:50
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.45%高の2万9367.06ポイント、H株指数は0.79%高の1万1596.94ポイントと、いずれも反発した。レッドチップ指数は4日続伸し、0.43%高の4302.88ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約1割増加し、概算で883億2400万HKドルだった。なお、「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が17億9300万元の、深セン経由が8億8000万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米国の上下両院が税制改革法案を可決・成立させたものの、前日の米国株市場では材料出尽くしの売りがみられ、ダウ平均は小幅に続落した。これを受け、本日の香港株市場でも材料出尽くしの売りがみられ、主要指数は小安く寄り付いた。もっとも、来年の中国のマクロ経済方針を定める中央経済工作会議の閉幕を受けて政策関連の期待感が広がると、主要指数は前場でプラス圏を回復し、後場も底堅く推移。一方でクリスマス休暇を控えて欧米投資家による商いはやや伸び悩み、上値の重さもみられた。
前日調整した保険セクターで買い戻す動きが目立ち、平安保険(02318.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.80%高、中国人寿保険(02628.HK)が1.44%高。中央経済工作会議は住宅投機抑制の方針の堅持を決めたが、一方で賃貸市場発展の重要性を強調。これを受け、賃貸物件拡大の方針を明らかにした碧桂園控股(02007.HK)が反発し、同3位の2.35%高となった。前日調整した融創中国(01918.HK)も切り返して6.54%高。さらに同会議では環境汚染対策を今後3年の重要項目に設定。市場拡大を見込み、新疆金風科技(02208.HK)が7.92%高、興業太陽能(00750.HK)が4.51%高、国電科技環保(01296.HK)が4.00%高など、再エネを含む環境関連株が物色された。保利協キン能源(03800.HK)は太陽電池材料事業のスピンオフ上場の可能性が浮上し、8.87%高と急騰。
このほか、医薬セクターが上昇した。復星医薬(02196.HK)と雅各臣科研製薬(02633.HK)は資本業務提携の合意を手がかりに、それぞれ7.04%高、3.44%高。復星医薬の親会社であるコングロマリットの復星国際(00656.HK)はビール大手の青島ビール(00168.HK)の2位株主になることが決まり、8.62%高と買われた。
一方で青島ビールは2位株主のアサヒビールによる資本引き揚げが悪材料視され、6.37%安に沈んだ。蒙牛乳業(02319.HK)が1.76%安、恵生国際(01340.HK)が1.63%安など、食品セクターの一角が低迷。香港系不動産株が振るわず、九龍倉置業地産(01997.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる1.89%安、恒基地産(00012.HK)が1.18%安だった。(中国部・畦田)
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